彼女の受験テクニックでまず目を引いたのは「問題集をママが用意する」というもの。彼女によれば、子どもが書店に立ち寄る時間を省き、その分、勉強時間を増やすことが狙いだそうで、問題集もなるべくイラストやマンガの入った、子どもに“ウケる”問題集を探し出して与えるのだという。
また、過去に出題した試験問題が載っている分厚い『赤本』をカッターで分解し、1年ごとに小分けにしてコンパクトにするという受験テクニックも紹介。確かにこうすれば電車などでの移動の際、必要な年度の問題だけ持ち歩いて手軽に勉強することが出来て、非常に便利だ。
さらに、子育てについても独自の理論を展開。「忘れ物がないようママが学校の準備をする」については「子どもが忘れ物をしそうだと気づいたらそこで止めればいいのであって、先生に下駄を預けて怒ってもらうのは甘いと思う」とコメント。「家の手伝いをさせない」というのも「『やりたい』と言ったらやらせます。子どもが読書や宿題など自分がやりたいことをやっている時、(手伝いを呼びかけて)中断をさせない」ことが目的だと語った。
一見、過保護にも見える彼女の教育・子育て方針だが、日常生活における手間やムダな時間を省略して勉強に集中させる、という意味では極めて合理的であり効率的ともいえる。すべてを真似する必要はないだろうが、アレンジして自分なりのテクニックを編み出してみてはいかがだろう。
(文/池野フナ子)

「受験は母親が9割」佐藤ママ・超受験テク&子育てを語る
国内最難関と言われている東京大学理科三類(通称・理Ⅲ)に3人の息子を全員合格させたことで話題の佐藤亮子ママが、12月4日(金)放送の『ノンストップ!』に生出演。「問題集をママが用意する」「家の手伝いはさせない」など、独自の受験勉強論・子育て論を披露した。