冬の室内事故、子どもを守るには?

冬の室内事故、子どもを守るには?

●餅を喉に詰まらせたらどうする?

正月はお年寄りがお餅を喉に詰まらせる事故が頻発しますが、その危険は子どもも同様。窒息は放置すると、死に至ることもある危険な事故です。もし子どもが餅を喉に詰まらせたら、反応がある場合は、背中を叩くか胸骨を圧迫して吐き出させることが第一。東京消防庁「STOP! 子どもの窒息・誤飲」では、1歳未満の乳児の喉に物が詰まったときの応急手当として以下のような方法を紹介しています。

【背部叩打法】
・乳児をうつ伏せにし、その下側に腕を通す
・指で乳児の下あごを支えて軽く突き出し、上半身がやや低くなるような姿勢にする
・手の付け根で両側の肩甲骨の間を4~5回迅速にたたく

【胸部突き上げ法】
・背部叩打法で除去できなければ、あおむけにし、胸骨圧迫の要領で4~5回圧迫する
・2本指を乳児の両乳頭を結ぶ線と胸骨が交差する部分より少し足側におく

上記を異物が取れるか反応がなくなるまで繰り返し、反応がなくなったらただちに心肺蘇生を開始することとされています。

もちろん、まずは子どもが事故に遭わないように十分気を配ることが重要。ですが、万が一事故が起きたときに慌てないよう、その対処法もしっかりチェックしておきましょう。

(前田智行)