今の子どもたちの子育てで、大事にしてほしい3つのこと

今の子どもたちの子育てで、大事にしてほしい3つのこと

●子どもの選択権を奪わない。選択権を与えてやる

子どもは日ごろから、家庭でも学校でも選択権を奪われているという。

「例えば、家での家事分担の話になったとき、お子さんに“じゃあ、
あなたお風呂掃除当番ね”と決める。子どもはえ~っと、納得していないのに(笑)。それで、守れないと怒る。それは親の一方的な都合ですよね? 子どもは“勝手だな~”って思って当然です。そうではなくて、決めるときには、きちんとお子さんの意見、希望を聞いて、選択権を与えてあげてください」

こういった親の権力の刃みたいなのがいろいろあって、実はものすごく子どもたちを傷つけているそう。

「自分が権力や権威で押さえつけられると、今度は他者をそうしようとするんですよ。だから、学級崩壊したり、低学年の暴力がどんどん増えていくんです。そうならないように、どうか日々お子さんへの言動を大切にして子育てしていただきたいと思います」

家庭環境は子どもの土台を作る場所。親子関係をしっかり築いて、日々笑顔で学校へ送り出してあげてください。
(構成・文/横田裕美子)

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増田修治

白梅学園大学 子ども学部子ども学科教授

埼玉大学教育学部を卒業後、28年間の小学校教員 生活を経て、現職。専攻は、臨床教育学、学級経営論。 小学校教諭を対象とした研修の講師なども務め、さまざ まな学校問題に取り組んでいる。また、新聞、テレビ、雑 誌などメディアのコメントなども多数。「笑う子育て実例集」 (カンゼン)ほか、著書も多数。