●子どもの選択権を奪わない。選択権を与えてやる
子どもは日ごろから、家庭でも学校でも選択権を奪われているという。
「例えば、家での家事分担の話になったとき、お子さんに“じゃあ、
あなたお風呂掃除当番ね”と決める。子どもはえ~っと、納得していないのに(笑)。それで、守れないと怒る。それは親の一方的な都合ですよね? 子どもは“勝手だな~”って思って当然です。そうではなくて、決めるときには、きちんとお子さんの意見、希望を聞いて、選択権を与えてあげてください」
こういった親の権力の刃みたいなのがいろいろあって、実はものすごく子どもたちを傷つけているそう。
「自分が権力や権威で押さえつけられると、今度は他者をそうしようとするんですよ。だから、学級崩壊したり、低学年の暴力がどんどん増えていくんです。そうならないように、どうか日々お子さんへの言動を大切にして子育てしていただきたいと思います」
家庭環境は子どもの土台を作る場所。親子関係をしっかり築いて、日々笑顔で学校へ送り出してあげてください。
(構成・文/横田裕美子)
