わが子がいじめの加害者にならないために、親ができることとは?

わが子がいじめの加害者にならないために、親ができることとは?

3)いじめ問題を他人事にせず、普段から親子で話し合う

「いじめ問題は、決して他人事ではありません。ニュース、新聞などでいじめの問題が取り上げられたときは、いろいろ情報も集めて“こういう事件があったね。あなたはどう思う?”と、日ごろから互いの意見を言い合って、話し合うようにしてください。そして、いじめをすることが、被害者にどんな苦痛を与え、どんな悲劇につながり、加害者もその責任と制裁を一生背負って生きていかなければならないことを、その度に強く言い聞かせてください。現代のネット社会は本当に怖いです。加害者への制裁は、ネットを通して拡散し社会的抹殺にもつながります。どうか、加害者にしないために親として常に真剣に向き合ってあげてください」

子育てをしている以上、わが子がいじめの被害者だけでなく、加害者にもなりうるということを、念頭に置いておかなければなりません。そして、加害者にしないためには、いじめの恐ろしさ、現実を親子共々しっかり理解すること。それこそが抑止につながるのではないでしょうか。
(構成・文/横田裕美子)

お話をうかがった人

プロフィール画像

増田修治

白梅学園大学 子ども学部子ども学科教授

埼玉大学教育学部を卒業後、28年間の小学校教員 生活を経て、現職。専攻は、臨床教育学、学級経営論。 小学校教諭を対象とした研修の講師なども務め、さまざ まな学校問題に取り組んでいる。また、新聞、テレビ、雑 誌などメディアのコメントなども多数。「笑う子育て実例集」 (カンゼン)ほか、著書も多数。