3)いじめ問題を他人事にせず、普段から親子で話し合う
「いじめ問題は、決して他人事ではありません。ニュース、新聞などでいじめの問題が取り上げられたときは、いろいろ情報も集めて“こういう事件があったね。あなたはどう思う?”と、日ごろから互いの意見を言い合って、話し合うようにしてください。そして、いじめをすることが、被害者にどんな苦痛を与え、どんな悲劇につながり、加害者もその責任と制裁を一生背負って生きていかなければならないことを、その度に強く言い聞かせてください。現代のネット社会は本当に怖いです。加害者への制裁は、ネットを通して拡散し社会的抹殺にもつながります。どうか、加害者にしないために親として常に真剣に向き合ってあげてください」
子育てをしている以上、わが子がいじめの被害者だけでなく、加害者にもなりうるということを、念頭に置いておかなければなりません。そして、加害者にしないためには、いじめの恐ろしさ、現実を親子共々しっかり理解すること。それこそが抑止につながるのではないでしょうか。
(構成・文/横田裕美子)
