5)発達障がいは病気ではありません!
「発達障がいは、生まれつきのものであって、病気でもなければ、親の育て方、しつけ方のせいでもないのです。いろいろな訓練によって行動が改善されることはありますが治ることはありません。いまだに、“病気”と認識している人がいて、“昔、俺は自閉症だった”とか、“もっと愛情をたっぷりかけて育てたら?”と言われることも。まだまだ理解されていない部分があると実感しています」
6)安易に“ウチの子多動なの~”“あいつ自閉だからな~”などと、言わないでほしい
「よく、健常児のママが落ち着きがないわが子のことを“ウチの子多動だから~”と言ったり、大人の人でも、付き合いの悪い友だちのことを“あいつ自閉だからさ~”と言ったり、発達障がいの特徴を引き合いに出して安易に例えたりする言葉を聞くことがあります。でも、発達障がい児を持つ親は、そういったちゃかすような言葉でとても傷ついています」
いかがでしたか? 障がい者への真の支援は、まず相手の立場に立つこと、そして理解すること。そのことに、あらためて気付かされたのではないでしょうか?
(構成・文/横田裕美子)
