長時間はNG?ゲームが子どもに与える影響とは

長時間はNG?ゲームが子どもに与える影響とは

●なぜゲームは悪者にされるのか

今やスマートフォンの普及やポケモン、妖怪ウォッチのヒットなどもあり、ゲームをやらない小中学生は、きわめて少数派になってきたと思われます。それでも、未だに犯罪が起きると、ネットやメディアでは「容疑者がゲームをやっていたかどうか」が話題になり、ひとつの尺度として扱われることもありますよね。しかし、果たしてゲームと犯罪は本当に関係があるのでしょうか?

メディアでもよく話題になりますが、リアルな暴力的ゲームが登場しだしたのは、2000年代前後なのだそう。そういったゲームが登場しだした2000年代以降、少年少女の凶悪事件の発生率は、ほぼ横ばい。むしろ若干下がっている傾向も。これを見ると、少なくとも、ゲームをしていたから犯罪者になるというのは、正しくないのかもしれません。

●パパ・ママが正しい使い方を導くべし!

問題は、親がゲームに依存している場合。子どもの世話よりもゲームを優先。子どもの世話をしながらゲーム。最近はよく耳にしますよね。子どもが同じように育ってしまう恐れもあるということをお忘れなく! 
また、オンラインでゲームが楽しめるようになってきましたが、こちらも注意。知らない人と気軽に繋がれることで、犯罪に巻き込まれたり、装備やアイテム、キャラクターのために大金をつぎ込んだり。パソコンやスマートフォンの管理を徹底し、安全に使える環境にする。それがゲームを楽しむための第一歩です。

今やほとんどの子どもがゲームをやっている時代。無理にゲームを禁止すると、友だちとの会話に入れない孤独感を与えることもあり、判断が難しいですよね。しかし、ゲームのメリット・デメリットは使い方次第。はじめから禁止するのではなく、ルールを決め、正しい使い方を教えてあげた上で、使わせるのが今時かも?
(文・姉崎マリオ/考務店)

(※1)ミシガン州立大学教授 リンダ・ジャクソン博士の研究結果
(※2)アリゾナ州立大学クリストファー・サンチェス博士の研究結果