本当は怖い、子どもの肥満!

本当は怖い、子どもの肥満!

ここ数年、子どもの肥満が急激に増えているそうです。状態があまりにもヒドイときには、「小児肥満・小児メタボ」などと呼ばれることも。また、さまざまな健康リスクがあるともいわれています。「小児肥満・メタボ」の原因やその怖さとは? また、どんな対処法があるものでしょうか?
本当は怖い、子どもの肥満!

●生活習慣の変化で肥満増加?

少し古いデータですが、文部科学省が以前発表した、「平成20年度学校保健統計調査」によると、ここ30年の間で、肥満傾向の子どもは、なんと2~3倍に増えているそう。とくに男子は15歳で13.5%、女子では12歳で9.8%と、約10人に1人以上が肥満であるという結果に。

その原因のひとつとしてあげられているのが、生活リズムが夜型になっていること。22時以降に就寝する子どもは、全体の半分以上になっており、これは10年前の2倍以上の数値になっています。食生活においても、小中学生の半数近くが19時以降に夕食を摂り、さらに、朝食を食べない子どもがどんどん増えていることも原因のひとつ。こうした生活習慣が乱れた子どもは、肥満のリスクが高いといわれています。

●小児メタボの怖さ

コロコロ太っている子どもを見ても、食べ盛りなら仕方ないと考えるパパ・ママが多いようです。なかには、むしろ自分の子どもだと、少しぽっちゃりしている方がかわいいという意見も…。

そうして「小児メタボ」になってしまった場合、今まで大人特有といわれてきた病気ですら、子ども達に発症させてしまう原因にもなり得るというから要注意! 「小児メタボ」は皮下脂肪ではなく、内臓脂肪が付いているのが特徴。内臓脂肪が多いと、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病になりやすくなります。さらに、最近の研究では、動脈硬化の危険性も指摘されています。