●男性の時短勤務は負担増?
ネット上で、実際にパタハラ被害にあった人の体験談がありました。ひとつ紹介します。
3歳と生後1カ月の息子2人のパパであるAさん。とても子煩悩で、育児にも積極的。ママが体調を崩してしまい、会社に時短勤務を申請したそう。しかし、上司から出された条件は、「仕事のノルマはクリアすること」。仕事量は変わらないので、勤務時間が短くなった分、深夜に仕事をしないと終わりません。子どもたちの夕飯とお風呂が終わると、再び会社へ。結局、深夜2時頃に帰ってきて、また朝8時に仕事に行く毎日。さらに、時短勤務中は残業代が認められず、タダ働きせざるを得ない状況だったそうです…。
男性の育児参加を促進するためには、個人だけでなく、会社全体で意識改革する必要があるようです。また、パタハラは男性だけの問題ではありません。理解してあげる、話を聞いてあげるなど、ママの協力も必要不可欠。男女の隔たりなく、誰もが育児に積極的に参加できる仕組みが、一刻も早く確立されることを願うばかりです。
(文・明日陽樹/考務店)
