3)彩り 4)三角の方式
「彩りは、見た目の美しさはもちろんなのですが、人の食欲を促す効果もあるので、とても重要です。野菜の場合、栄養のバランスにもつながりますので、グリーン系のなかに赤、黄色など暖色系の野菜を意識して盛り込むこともおすすめします」
さらに、色彩を配置するときのコツもあるそう。
「お料理の盛り付けでは、“三種三点盛り”、“三割以上の余白”など“三”が基本になると言われていて、彩りも、素材を三角形に配色すると美しいとされています。例えば、野菜スティックを木のプレートに盛り付けるととても可愛いのですが、その場合も、各素材を三角形に配置していくことと、立体感を出すことでオシャレな仕上がりに。さらに、スナップえんどうをあえて割って断面の個性を活かしたり、ディップソースの器にパプリカを使ったりすると、より素敵に演出できます」

5)ワンポイント
「お料理やお菓子の仕上げに飾る葉っぱやねぎ、鰹節、針しょうがなどのワンポイントは、盛り付けにおいてとても重要な役割を果たします。彩りや立体感など視覚的なアクセントとしてはもちろん、季節感を出すこともできますし、香りを楽しむこともできます。例えば、フレンチトーストのデザートに添えたアイスクリームのトップにミントがあるのとないのとでは、印象がまったく違いますね? デザートの盛り付けのときも、高さ、余白を活かすと、カフェのオシャレなデザートのような仕上がりになります」

いかがでしたか? 盛り付けのポイントを意識するだけで、普段のお料理やデザートもガラッとイメージチェンジ。ぜひ、おもてなしの際は5つのポイントを実践してみてください!
(撮影/岡村智明 構成・文/横田裕美子)
