●乳がんセルフチェック5つのポイント
乳がんは、体の表面に近い場所に発生するのだそう。よって、自分で発見できる可能性が高いと言われています。実際、乳がんの60%以上はセルフチェックで発見されているのだとか。
□乳がんセルフチェックのポイント
乳房や周辺を触診して、以下のような症状がないか確認してください。
・変形、左右での差
・しこり、こぶ
・出血や異常な分泌物(血が混ざったものなど)
・ただれ
・ひきつれ
これらの項目のうち、該当するものがある場合は、念のため一度受診したほうがよさそう。
生理がある人は、乳腺が張っている排卵後から生理前を避け、生理になって7~10日以内の乳房が柔らかくなっている状態で行うのがベスト。閉経している人は、ホルモンの大きな変化がないので、月に1回チェックする日付を決めるのがいいそうです。
●お風呂でセルフチェック
乳がんのセルフチェックは、服を着ている状態よりも、裸の状態でやるほうが、当然変化に気づきやすくなります。しかし、わざわざ服を脱ぐのは面倒。お風呂に入るついでにやると、いいかもしれません。入浴前と、入浴中にできるセルフチェックを紹介します。
□入浴前
1)両腕を下げたまま、乳房や乳頭を観察
2)両腕を高く上げ、正面・側面・斜めから乳房を観察
3)乳頭を軽くつまみ、分泌物の確認
□入浴中
1)片腕を上げ、もう片方の手で乳房の表面に渦巻きを描くようにしながら、しこりやこぶを確認
2)指先を揃えて、わきの下に差し入れ、リンパ節が腫れていないか確認
入浴中にできるセルフチェックは、手に石鹸をつけてやると◎。皮膚の変化やリンパの腫れに敏感になりますよ。
「がん家系」と言われるように、遺伝的な要因でがんを発症することがあります。しかし今や、がんは誰でもなり得る病気です。少しでも「おかしいな…」と感じたら、ぜひ早めの受診をしてください。
(文・明日陽樹/考務店)
