●防災、救急グッズの備えと対処法
地震、火事などの突然の災害や、お子さんの留守中のケガなどがあった場合の対策として、子ども用のグッズを揃えておくこともおすすめだそう。
「留守番中用に、防災グッズや救急グッズを揃えることで、より安心、安全な状況を確保できることはもちろんですが、そのグッズを通してお子さんとそういった緊急事態が起こったとき、どう対処するか? などについて、親子でいろいろ話し合うきっかけにもなるんです。グッズの管理も子ども自身にさせると、より意識を高めることにも役立ちます」
●日ごろから、家族で緊急事態を想定した話し合いをしておく
子どもの留守番中の危険回避対策として、もっとも効果があるのがコレだそう。
「留守番については、お子さんの環境、お子さんの成熟度、経験値…などみんなそれぞれまったく違うので、“こうすれば完璧!”という正解はありません。わが子の日々の生活を見て、ここまでならできる、ここからはまだ無理…など、判断したうえで、親子で“こういうときは、どうする?”という、具体的な想定について話し合っておくことが何より大事です。想定パターンもひとつでは違った事態が起こったときに、どうしていいかわかりません。いろいろなありうる想定について考えておきましょう」
“留守番中に、カギをなくしてどうしていいかわからずさまよってしまったお子さんのご両親が、次回からはこうするといいよ、というオリジナルストーリーの絵本を作って、お子さんに対処法を伝えたというお話も参考になります。絵本の中では、危機を次々乗り越えていて、次回はきっとうまくいくと自信をつけるような内容です。良い工夫ですね。わが子の性格、置かれている環境、成長の段階などをよく観察し、その子が無理なく安心して留守番できる環境づくりを心がけることが何より重要なようです。
(構成・文/横田裕美子)
