
●二人目不妊治療 顕微授精ってどんなもの?
顕微授精とは、体外で精子と卵子を受精させ、その受精卵を子宮内に戻す治療法のこと。顕微授精に踏み切る条件として、以下のものが挙げられます。
□男性に不妊の原因がある場合
1)精子の数が少ない
2)元気な精子が少ない
□女性に不妊の原因がある場合
1)卵子透明帯の異常
2)卵子の受精力が弱い
卵子透明帯とは、卵子を覆っている膜のようなもの。この透明帯に異常があると、受精が妨げられてしまうことがあるのだそう。
●二人目不妊改善! 体外受精と顕微授精の違いは?
じつは、体外受精と顕微授精は、精子と卵子を体外で受精させ、子宮に戻すという一連の流れはほぼ同じ。また、受精卵を数日間、培養する点でも同じだそう。大きな違いは、受精のさせ方にあります。
体外受精は、精子と卵子を体外に取り出し、お互いを近づけることによって、受精を促す治療法です。あくまでも、精子が“自然に”卵子に入り込むよう、手助けすることが目的。一方、顕微授精は、マイクロマニピュレーター(微生物や細胞などに直接、接触して処置を行う装置)という機器を使い、細いガラス管に精子をひとつだけ吸引。直接、卵細胞質に注入するというもの。
体外受精は、精子が自ら卵子に侵入する必要があるので、元気な精子が不可欠。顕微授精の場合、“人工的に”精子を注入するので、活動する力が弱い精子でも、生きている精子であれば、受精の可能性があるのだとか。
