二人目不妊治療の第4ステップ!“顕微授精”って?

二人目不妊治療の第4ステップ!“顕微授精”って?

二人目不妊に悩む夫婦が急増する昨今。不妊検査や不妊治療への関心も高まっています。不妊治療には、おもに4種類あるのですが、「タイミング療法」「人工授精」「体外受精」「顕微授精」の総称として、「ステップアップ治療」と呼ばれるのだそう。今回は、ステップアップ治療の第4ステップ、「顕微授精」について見ていきます。
二人目不妊治療の第4ステップ!“顕微授精”って?

●二人目不妊治療 顕微授精ってどんなもの?

顕微授精とは、体外で精子と卵子を受精させ、その受精卵を子宮内に戻す治療法のこと。顕微授精に踏み切る条件として、以下のものが挙げられます。

□男性に不妊の原因がある場合
1)精子の数が少ない
2)元気な精子が少ない

□女性に不妊の原因がある場合
1)卵子透明帯の異常
2)卵子の受精力が弱い

卵子透明帯とは、卵子を覆っている膜のようなもの。この透明帯に異常があると、受精が妨げられてしまうことがあるのだそう。

●二人目不妊改善! 体外受精と顕微授精の違いは?

じつは、体外受精と顕微授精は、精子と卵子を体外で受精させ、子宮に戻すという一連の流れはほぼ同じ。また、受精卵を数日間、培養する点でも同じだそう。大きな違いは、受精のさせ方にあります。

体外受精は、精子と卵子を体外に取り出し、お互いを近づけることによって、受精を促す治療法です。あくまでも、精子が“自然に”卵子に入り込むよう、手助けすることが目的。一方、顕微授精は、マイクロマニピュレーター(微生物や細胞などに直接、接触して処置を行う装置)という機器を使い、細いガラス管に精子をひとつだけ吸引。直接、卵細胞質に注入するというもの。

体外受精は、精子が自ら卵子に侵入する必要があるので、元気な精子が不可欠。顕微授精の場合、“人工的に”精子を注入するので、活動する力が弱い精子でも、生きている精子であれば、受精の可能性があるのだとか。