
●溺死には2種類ある!
「溺死」と聞くと、水中での事故を思い浮かべるパパやママは多いと思います。じつは、溺死には2種類あることをご存知ですか? 「湿性溺死」と「乾燥溺死」、それぞれの特徴をまとめます。
□湿性溺死
湿性溺死は、気管や気管支を通り、肺に水が入ることが原因。肺胞で酸素と二酸化炭素の入れ替えができず、呼吸困難に陥り、死に至ります。一般的に溺死と呼ばれるもののほとんどは、この湿性溺死なのだとか。
□乾燥溺死
一方、乾燥溺死は、あまり聞き慣れない言葉ですよね。しかし、すべての溺死のうち、1~2%は、乾燥溺死が原因であると言われています。乾性溺死は、湿性溺死と違い、肺に水が入るわけではないのだそう。水遊びの途中で偶然飲み込んでしまった水が原因で、気管の入り口で痙攣を起こし、喉をふさいでしまう。その結果、低酸素状態・呼吸困難に陥り、死に至るそうです。
●乾燥溺死のサインは?
乾燥溺死になってしまうと、およそ10分程度、無呼吸状態になります。その間、適切な処置を施せば、助かる確率は高いのだそう。そのためには、水遊び中の子どもの様子を観察しておくことが大切です。
□乾燥溺死のチェックポイント
1)水の誤飲の有無
2)むせていないかどうか
3)過度の眠気
以上の3点をよく観察しておくと、もしも何かあった時に対処しやすくなるそうです。
陸で遊ぶのに比べ、水遊びは疲れが大きく、眠くなってしまいます。そのまま寝てしまうと、なかなか症状に気が付けないことがあるので、しばらくは寝るのを我慢させたほうがよさそう。どうしても寝てしまった時は、パパやママがそばで見守ってあげると、異変に気付きやすくなります。
