
●児童虐待って?
児童虐待とは、18歳未満の子どもに対し、親・養育者・同居人などが子どもの心身を傷つけ、健全な成長や発達を妨げる行為のこと。一般的に、4種類に分類されています。
□児童虐待の分類
1)身体的虐待
子どもの身体に傷をつける、苦痛を与えるなどの暴力行為。生命の維持に危険が及ぶことが多いですが、程度を問わず、日常的に暴力行為が行われている場合は、該当します。
2)性的虐待
性的な関係を迫ったり、売春や買春を強要したりする行為。拒否すると暴力的になるというケースも多く、身体的虐待と密接な関係があるかもしれません。
3)心理的虐待
暴言や無視、家族間での差別(下の子ばかり極端に可愛がるなど)のこと。また、子どもの見ている前で、パートナーに暴力をふるうというのも、心理的虐待のひとつ。
4)ネグレクト
食事を与えない、洗濯をしない、オムツを替えないなどが該当。また、ケガや病気であると認識しながら病院に連れて行かない、十分な教育を受けられる環境を与えないというのも、ネグレクトのひとつです。
●児童虐待 過去最高の10万件越え
厚生労働省が4日に発表した、2015年度の全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数は、前年度よりも16.1%増加。10万3260件にのぼります。1990年度から始まった統計以降、25年連続で増加。今回初めて10万件を越えました。
また、福島県では、今月1日に、2016年上半期のデータを公表。昨年同時期よりも、197人増加し、延べ238人が被害に遭っています。
