●夫の退職
夫の退職も、子どもの自立と同じような感情になるという。
「夫の定年退職をきっかけに、自分の人生を考え出す妻は多いです。つまり、“○○さんの妻ではなくて、1人の女性としての人生を歩みたい”と、熟年離婚に発展してしまうケースも。男性は、定年退職を機に愛する妻と旅行したり、一緒の時間を過ごしたい…など、のほほんとのんきに構えている人がほとんどなのですが、妻はそれまで堪えてきた分、そんなふうにはとても思えないのです。退職が夫婦の危機にならないためにも、今の夫婦関係をよりよくするために、互いを思いやる気持ちや感謝の気持ちを忘れないこと。そして、何か問題が起きた時は先送りせず真剣に夫婦で向き合う癖をつけておきましょう!」
ほかにも、妻が仕事を辞めるタイミング、夫の転勤などもターニングポイントになり得るという。さらに、“夫婦の危機は、特にある期間に気をつけてほしい”と、高草木さんは忠告します。
「実は、夫婦の離婚は結婚5年以内がもっとも多いんです。これは昔から変わらないデータです。5年以内に起こりやすいターニングポイントには、特に気をつけるようにしてくださいね!」
ターニングポイントを知っておくことで、その時期はより相手への理解や思いやりが大事ということを意識することができますね。ターニングポイントに直面してからあたふたすることなく、夫婦の愛で危機を乗り越えていってください!
(構成・文/横田裕美子)
