3)できていないときだけ叱って、改善しても無視する
親御さんは“悪い行動”にばかり目がいきがちだそう。
「つい、わが子の悪い行動、出来ていないこと、不足の部分ばかりにスポットライトを当ててあれこれ叱ってしまい、例えば子どもが1つでもおもちゃを片付けても、苦手な食べ物を頑張って少し食べていても、“当たり前”と無視してしまいがちなんです。それでは、子どもも頑張ったり改善している行動を認められることがないので、元のやらない状態にすぐ戻ってしまいます。改善が少しでもあったら、“ママに言われなくても片づけできたね”“少しずつでも食べているね”と、褒めたり、認めてあげましょう!」
むしろ、悪い行動や出来ていないことはなるべく叱らず、出来たことを褒めてみると、叱ってばかりより行動の改善がみられるという。
「これは、心理学でも使われる“正の行動を強化し、負の行動を強化しない。すると負の行動は消滅する”という方法です。ぜひ、実践してみてくださいね!」
この方法は、しつけだけでなく、例えば宿題やテストの添削などの際にもおすすめだという。

「出来ていない部分を真っ赤に直すより、出来ている部分に花マルを書いてあげると、子どもも褒められた喜びのほうが心に残り、悪い部分も改善しようと前向きになることができるんです」
ぜひ、発想の転換でお子さんのやる気をうまく引き出してあげましょう!
(構成・文/横田裕美子)
