
実は中国のお祭りが由来だった?お月見の起源
お月見の由来は所説あるのですが、有力なのが中国の“中秋節”という行事が、平安時代に日本に伝わったという説。庭に供え物を並べ、月を拝み、月餅や果物を食べながら、歌ったり踊ったりしたという中秋節。その中秋節が日本に伝わり、形を変え、平安時代に貴族たちの間で、風流を楽しむものとして徐々に広まっていったそう。一般庶民にまで広まったのは江戸時代で、中秋の名月を見ながら収穫した芋を食べるという風習になったのだとか。
お供え物がススキや萩のワケ
お供え物が団子やススキ、萩なのにも理由があります。団子は、月に収穫の感謝と豊作の祈願をするため、月に似せた団子をお米で作り、お供えするようになったと言われています。
ススキは、稲穂に似ていることから、お米の豊作を願うために飾られ、萩は“神様の箸”という意味を持っているそう。そして、ススキも萩も邪気をさけると信じられていました。
地方によってお供え物はさまざまですが、収穫の感謝と豊作の祈願のためにお供えしていたということは共通しています。
