
吉祥寺・名古屋など、続々と中止を発表
首都圏を中心に、周辺住民の保育園の建設反対運動により、建設中止の決定が相次いでいます。吉祥寺(東京都)、名古屋(愛知県)では、2017年4月に開園予定だった保育園の建設を断念。反対意見として、「予定地周辺の交通量が多い」「道幅が狭く危険」など、安全性を危惧する声が挙がったほか、「事前の説明がなかった」という声もチラホラ。
自治体の許可を得ているとはいえ、住民の合意を得られる前に着工しようとする業者のやり方に、納得がいかない人たちが大勢いるようです。
開園断念で大打撃!「待機児童ゼロ」
周辺住民の反対で、開園を断念した吉祥寺の「ましゅまろ保育園」。その影響は事業者だけでなく、開園を待ち望んでいたママたちにも及ぶといいます。
というのも、計画通り開園が実現していれば、武蔵野市の待機児童のおよそ3分の2に当たる、81人を受け入れ予定だったそう。子どもを保育園に入れられるかどうかは、ママの職場復帰やワンオペ育児からの脱却にかかわる重要な問題。多くの自治体が目標に掲げる「待機児童ゼロ」が、またひとつ遠のいたとも言えるのでは?
