
RSウイルス感染症って何? 乳幼児は重症化する恐れ
実はRSウイルス感染症は、ほぼ100%の子どもが2歳までに1度はかかると言われる急性の呼吸器疾患。感染すると、鼻水や発熱、咳など風邪に似た症状が表れます。大人もRSウイルスにかかりますが、再感染の場合は、免疫ができているためあまり重症化しないそう。
初めてRSウイルスにかかる赤ちゃんは、免疫がないため、気管支炎や肺炎など、症状が重症化しやすい傾向があると言われています。特に生後6カ月未満の赤ちゃんや早産児、特定の基礎疾患がある赤ちゃんは、重症化しやすいと言われ、病状の急速な悪化による、無呼吸発作や突然死の危険性もあるようなので、十分な注意が必要です。
でもどうやって気をつけたらいいの?
予防方法の基本は、外出後や調理・食事の前、鼻をかんだ後などはせっけんで手をしっかり洗うこと。また、空気感染はしないものの、感染者のせきやくしゃみなどの飛沫でも感染するので、RSウイルスが流行している間は、赤ちゃんを人ごみに連れて行かないほうが安心です。
パパやママ、上の子は、すでにRSウイルスに繰り返しかかっている場合が多く、風邪のような症状で済むため、自分がRSウイルスに感染していると知らず、赤ちゃんに移してしまう可能性もあります。家族のなかで咳やくしゃみをする人がいたら、マスクを着用させて、赤ちゃんが口に入れそうなものはアルコール消毒しましょう。
