●時計、スケジュール表などで、行動を見える化する
子どもは、聞いているようで聞いていない?
「親御さんは“早く”と一生懸命言って伝えているつもりでも、言いすぎてしまうと子どもは言われ慣れてしまい、その言葉が念仏やBGM化してしまう危険性も。なので、視覚的に“見える化”して伝える方法もひとつの手です。壁などにわかりやすいスケジュール表を貼ったり、針と数字のついたアナログ時計を子どもの見える位置に置いて、時刻を意識させ“何時になったらお風呂入ろうね!”などと、視覚的に意識させると、子どもも行動しやすくなります」
●時には、早くしなかった故の失敗も経験させる
時には、失敗の経験も効果的。
「親御さんがいろいろ工夫しても、なかなかお子さんがスケジュール通りに行動しない、思ったように行動してくれない場合、時には早く行動しないことによる失敗を経験させることもひとつの方法です。例えば、朝ぐずぐずしているお子さんならば、急がないことで、幼稚園の園バスに乗り遅れてしまう。幼稚園に遅刻してしまう…ということを経験すれば、次回からは気をつけようと、子どもながらに身をもって感じるのです。親としては胸が痛むかもしれませんが、それも子どものためなのです」
これらのどの方法であれ、行動できたときは、きちんと褒めてやることが何より大事で、その後の効果につながるそう。
子を思うからこそ、“早く! 早く!”と、ただまくしたてるのではなく、しっかり根本を理解させ、自分から行動できる子になるようにうまく導いてあげましょう!
(構成・文/横田裕美子)
