●ネガティブな本音を伝えるコツは、“本音の言い換え”
そういう場合のコツが、“本音の言い換え”だという。
例えば、こんなケースの場合…
「夫が、汚いボロボロのお気に入りのカバンを大事に使っていて、妻としてはもうさすがに恥ずかしい。だから、買い換えてほしいと思っています。そんなときに、妻が“そんなカバン、もう捨てれば?”と言ったら夫は当然、“これはオレのお気に入りのカバンなんだ。勝手なこと言うな”と、素直に受け入れることなどできませんね」
そこで、“本音の言い換え”をすると…
「そのカバンも長いこと頑張ってくれたね。そろそろ休ませてあげて、二代目を考えてもいいんじゃない? と、夫の気持ちを気遣った言い方をすれば、“そうかもな、そろそろ引退させるか”などと、受け入れる気になってくれるかもしれません」
ほかにはこんなケースも…
「夫がいつも引き出しを中途半端に開けっ放し。こんなとき、“なんで閉めないのよ! いい加減にして!”や“何度言えばわかるのよ!”と本音をそのままぶつけてしまうと、夫も自分がいけないと自覚があっても、“開けっ放しで何が悪いの?”と、逆ギレしたくもなってしまいます。こんなときも、“引き出し開けっ放しだとホコリが入っちゃうから、閉めてくれると助かるわ~”と、言い換えれば、素直に受け入れやすくなりますね」
本音が言い合える夫婦は、ただイライラをぶつけ合うのではなく、本音のなかに相手を思いやる“愛情”を込めることで、揉めることもなく、さらには“目的”を果たすというメリットにもたどりつき円満な関係を築いているのです。ちょっとした意識で驚くほど相手の反応が変わるので、ぜひ、今日から実践してみてください!
(構成・文/横田裕美子)
