予防接種をしてもインフルエンザに感染する!ワクチンの効果って何?

予防接種をしてもインフルエンザに感染する!ワクチンの効果って何?

2016年11月中旬、ちらほらと「インフルエンザにかかってしまった」という話を聞くようになりました。「私は予防接種をしたから大丈夫!」と思っているママもなかにはいるかもしれません 。しかし、予防接種をしたからといって、インフルエンザにかからなくなるわけではないことをご存知でしたか? 予防接種の役割とは実は「発症」と「重症化」を防ぐというものなのです。
予防接種をしてもインフルエンザに感染する!ワクチンの効果って何?

インフルエンザの「感染」と「発症」の違いって?

厚生労働省の『平成28年度インフルエンザQ&A』によると、口や鼻からインフルエンザウイルスが体内に入り、体内でウイルスが増殖することをインフルエンザウイルスに「感染」すると言い、感染したのち、数日間の潜伏期間を経て、インフルエンザの症状が出ることを「発症」と言います。

予防接種は「発症」と「重症化」を抑えるもの

インフルエンザの予防接種で一定程度の効果が認められているのは、「発症」を抑えること。もし発症しても、軽い症状で済み、肺炎や脳症などの「重症化」も防ぐ効果が期待できるそう。また、インフルエンザの予防接種を受けても、体内でインフルエンザウイルスが増殖する、「感染」を完全に抑える働きはないようです。

つまり、予防接種では、インフルエンザの症状が出なかったり、軽くなったりする効果は期待できるものの、インフルエンザの感染は完全に防ぐことはできないということ。なので「予防接種をしたから安心!」というわけではないのです。さらに、「発症」の抑止や「重症化」の予防についても、絶対に効果があるとは断言できないそう。

そのため、予防接種をした人に風邪のような症状が出て、実は風邪ではなくインフルエンザだったという場合も。病院に行かずそのまま放っておくと、インフルエンザの感染を拡大させてしまう可能性もあるので注意が必要です。