2)自然に“ダブルバインド”のやり方を学習し、友達や周りの人に同じことをやるようになる
「日々親から“ダブルバインド”でしつけられた子は、自然にそのやり方を学習してしまいます。そして、例えば今度は、お友達に対して“○○しなかったら、遊んでやらないからな!”などと、相手が絶対に服従せざるをえない脅しでコントロールするようになりかねないのです」
3)成長した子が、親による“ダブルバインド”が脅しとわかったとき、一転、反撃することも…。
「“ダブルバインド”によって、親からコントロールされてきた子どもが、成長して“あれは、親の脅しだったんだ”と気付いたとき、今度は親をコントロールする反撃に出る恐れもあるのです。思春期になって、例えば、“○○買ってくれないなら、万引きしてやるからなっ!”とか、“○○してくれないなら、学校行かないからな!”などと、親を逆に脅してコントロールするようになる可能性もあるのです」
このように、無意識にやってきた“ダブルバインド”が、大きなツケとなって返ってくるというから恐ろしい…。
「もちろん、基本的な親子の信頼関係があれば、たまに“ダブルバインド”のようなやり取りがあったとしても、それが直接悪影響につながるということはないと思います。しかし、無意識だからこそエスカレートしてしまうので、くれぐれも気をつけてください。しつけは“脅し”ではありません。相手の気持ちを動かしたいときは、まず相手の気持ちに“まだ遊び足りないんだね”と寄り添い、その後シンプルに“でも、そろそろ帰ろうね”と伝えることです。親の忍耐も不可欠ですが、愛するわが子のため。ぜひ実践してみてください」
脅すことでその場は解決するかもしれません。しかし、その弊害は想像以上のようです。親の愛情と伝え方の工夫で、お子さんが健やかに成長できるよう導いてあげたいものですね。
(構成・文/横田裕美子)
