市川海老蔵「何事も起らないことに幸せを感じる」妻への想い語る

市川海老蔵「何事も起らないことに幸せを感じる」妻への想い語る

1月4日(水)歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が『ニュースウォッチ9』のインタビューに応じ、2年に渡り乳がんで闘病中の妻・小林麻央(34)について自らの気持ちを語った。
市川海老蔵「何事も起らないことに幸せを感じる」妻への想い語る

取材が行われたのは昨年12月。海老蔵は2月に公演する六本木歌舞伎『座頭市』を紹介しながら、「新しいことってのは、二の次三の次でいいんですよね。新しいことを見ていただいて伝統的な歌舞伎を見てもらうことに一番の価値がある。やっぱり歌舞伎の古典というものが何よりも尊いものだと思う」と歌舞伎に対する熱い思いをカメラの前で述べた。

やがて家族の話になり、番組MCの鈴木奈穂子アナ(34)から、離れているときどのようなコミュニケーションを取るのかと聞かれた海老蔵は「だいたい毎日、地方にいる時は朝散歩をするんです。(その間は麻央と)電話をずっとしています。イヤホンなので歩きながら、長いと本当に1、2時間しゃべっています」と告白。

また、麻央の闘病生活を振り返って「そのときは『受け止める』という作業がなかなか時間がかかりますよね。ですから最大限に妻の意思を尊重しようとしていく。がんというのは若いと(進行が)速いというか、状況としては思わしくないですよね。そういう中で治療もしつつ、なんとなくそれを全部飲み込んで、普通に過ごすと決めて過ごしていた」とコメントした。

最後に、家族として’17年をどう過ごしたいかと聞かれ、「麻央が元気になって、家の前の公園を家族4人で元気に散歩できることが一番いいんじゃないですか。当たり前なこと、些細なこと、何事も起らないことに幸せを感じるんです。何事も起こらないことの尊さっていうことを感じます」と噛みしめるように語り、インタビューを締めた。

人生の荒波に襲われつつも仕事に奮起し、家族を支え続ける海老蔵。真摯な彼の姿は、私たちに普通に暮らすことのありがたさを教えてくれる。

(文/タカザワ紅緒)