「こんな親には悩みを話したくなくなる!」親の特徴とは?

「こんな親には悩みを話したくなくなる!」親の特徴とは?

●ダメ出しする熱血タイプ

「お子さんが弱い部分を親に見せたとき、つい勇気付けようと“ダメ出し”していませんか? 例えば、『今日、〇〇にイヤな事言われて泣いちゃった』と、言ったわが子に『そんなことでいちいちメソメソして。弱虫ね。もっと強くなりなさい!』と。これでは、親は応援しているようで、なんだかいじめっ子と同じ状態ですね。ダメ出しばかりしていると、子どもは『どうせまた言っても、かえって叱られる…』となり、いざというときも親にSOSを出せなくなってしまうので、気を付けましょう」

では、子どもの様子が気になったときに、上手に気持ちを引き出す方法とは?

「早く聞き出したい気持ちはとてもよくわかりますが、そこはグッとおさえて“話しやすい雰囲気づくり”をしましょう。いつもと様子が違うなぁと思ったら、“最近、学校はどう?”と、砂糖がいつもより多めに入った温かいミルクティーでもテーブルに出してやり、自然に聞く体制を作って淡々と聞くのです。決して追求するのではなく、受け止める場づくりです。そうると、ポツポツと話し始めたりします」

その後、“今日、学校で〇〇に意地悪された”など、気持ちを吐露しはじめたら…。

「決してそこで追求するのではなく、『そうなんだ、意地悪されたんだね…』『それはつらかったね…』と、寄り添って共感してやりましょう。もしかしたら、回答を欲しがっているわけではなく、共に気持ちを感じてほしいだけかもしれません。もちろん、本当にひどいいじめがあったなどの場合も、寄り添って聞く親であれば、子どもはSOSを出して助けを求めやすくなるのです」

一番頼りたい親だからこそ、いつでも子どもが安心して駆け込める場所であるように心掛けたいものですね。
(構成・文/横田裕美子)

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立石 美津子

子育て本作家・講演家。著書は『一人でできる子が育つ テキトーかあさんのすすめ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『はずれ先生にあたったとき読む本』『1人でできる子になるテキトー母さん流子育てのコツ』『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方 』など。