●場所取りのために桜の根をシートで覆う行為
桜は浅根性の植物であり、例えば根の上に車が往来して土壌が踏み固められると呼吸作用が衰えて生育不良や根腐れの原因になりやすいのです。
また、肥沃で適度の湿り気のある排水性の高い土壌を好み、乾燥や過湿状態に弱いという一面もあり、華やかさとは裏腹に繊細な植物…。
ゆえに、桜を近くで見ようと根元にビニルシートを張って陣取るのは、桜の生育を考えれば望ましくない行為。桜から少し離れた場所に位置取りをしましょう。

●桜の木に寄りかかる行為も避けるべき
昔から「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」といういわれがあるように、桜を切ったり傷つけたりする行為はNGといわれています。なぜなら、桜は傷に大変弱い生き物。梅に比べ癒合組織が発達しにくく、傷が埋まりにくい桜は、一度傷がつくと、その部位から腐朽菌が侵入し、腐りやすい植物なのです。ゆえに、寄りかかるような行為も傷の原因となりやすいため、避けましょう。
