赤ちゃん用「液体ミルク」そのメリット、デメリットは?

赤ちゃん用「液体ミルク」そのメリット、デメリットは?

●気になる欠点 液体ミルクのデメリットとは?

聞けば聞くほどいいことづくしのように感じられますが、逆に液体ミルクならではのデメリットはないのでしょうか?

「一番のネックは、値段が割高になってしまうことです。これはアメリカの場合ですが、粉ミルクと比較して液体ミルクは2倍弱高くなります。また、赤ちゃんによっては、温度や味の好みによって、飲みたがらない場合もありますね」

また、変色や沈殿物が発生する可能性があるため、品質に異常がなくても購入を躊躇してしまうケースが考えられるそう。

「海外の液体ミルクの場合、賞味期限は1年ほどですが、徐々に茶色く変色してしまうんです。成分的には変質はしていませんし保証もされていますが、見た目の悪さは否めません。また、液体が分離してしまって沈殿物が発生してしまいます。それが乳首に詰まることは滅多に無いと思いますが、使用前によく振らなくてはいけません。そのため、日本で売れる液体ミルクを製造するためには、まだまだ品質改良を進める必要があると考えています」

目下、日本の乳業メーカーも開発に力を入れているとのこと。「日本製の液体ミルク」が手ごろな価格で流通するようになれば、より快適な育児が叶いそうです。

(取材・文=吉岡 成味/やじろべえ)