●おいしく食べられそうだけど針がある「ブラックベリー」
どうせなら実ができるものをと思い、育てる人は多いですがブラックベリーは繁殖力がとても強い植物。枝先が地面につくことによって、そこに根が生まれ株が増えて拡がっていきます。
しかも、トゲがあるため処理しにくい点がなかなか厄介。実が甘いため、虫や鳥も集まりやすくなり、これを防ぐにはネットを張る必要があるなど管理も面倒。
●食用としてもおなじみ「葛」
つる性の植物は往々にして繁殖力が強いですが、葛もそんな植物のひとつ。アメリカでは、かつて日本から輸入された葛が大繁殖し、南部では至るとこで見かけることができる状態に。「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選ばれている“お墨付き”。ちなみに英語では、「kudzu」と書きます。
その他にも、大繁殖しやすい植物にはアイビーやヘデラ、ノウゼンカズラ、藤など…。植物を植えても枯らしてしまう人にとっては、興味の出やすい植物ではありますが、地植えの場合はよく考えてからが賢明です。
(文・繁茂坂ゆみ/考務店)
