●夫と話したいと思うなら、相手が興味関心を持つ工夫を
「もうひとつ意識したいのは、『ありがとう』と『ごめんなさい』の2語。最初は言葉に心がこもっていなくてもかまいません。音として伝わればいいですし、心はあとからついてくるもの。ちなみに、『ごめんなさい』は謝罪ではなく、『エクスキューズ』の意味で使ってみましょう。もし夕飯を作っている最中に夫から『ごはんまだ?』と言われたとして、『私だって忙しいのだから、まだよ!』と返すよりも、『ごめんね、忙しくてまだなの』と伝えた方が、同じ内容でも異なる印象で受け止めてもらえます」
さらに、「ありがとう」などの綺麗な言葉を使うと、表情も自然と美しいものになっていくのだとか。
「夫とのコミュニケーションで一番大事なのは『かわいげのある女』になることです。これは、顔立ちのかわいさは関係ありません。夫と話をしたいと思うなら、『あなたが話を聞いてくれるからうれしい!』というように、相手を褒めると夫も話を聞いてくれるようになります。夫に大切にされたいと思うからこそ、努力する妻のかわいらしさがあります」
そもそも、身近な人物である夫と会話がかみ合わないのは、自分のコミュニケーション能力が下がっているサインでもあるという。「夫との会話は無理」とあきらめるのではなく、どうしたら伝わるかを考えると、夫との会話が楽しい時間に変わるかもしれない。
(南澤悠佳/ノオト)
