本当に大丈夫?「円満だから夫婦だけの時間は必要ない」の危うさ

本当に大丈夫?「円満だから夫婦だけの時間は必要ない」の危うさ

●男性が何も言わないのは「満足しているから」ではない!

「このケースは正直、妻側は問題ないと思っていても、夫は違う可能性が高いと思います」

こう語るのは夫婦修復カウンセラーとして年間1500件以上の夫婦問題を解決する鈴木あけみさんだ。なぜ夫婦で認識が違ってしまうのか?

「男性は不満をため込むタイプが多いんです。何も言わないから満足しているわけではなく、我慢してしまう。きちんと会話をしていたとしても、しっかり夫婦としての時間をつくり、仕事で疲れた夫を労わってあげるのは必要だと思います。夫は家族のために働いているのですから」(鈴木さん 以下同)

女性にとっては耳が痛い話だが、言い分もあるだろう。育児だけでも負担が大きいのに、さらに夫のこともねぎらってあげなくてはいけない。それって負担が大きすぎではないだろうか?

「最近は育児の大変さばかり注目されているので忘れられがちですが、家族のために外で働くのもとても大変なこと。共働き家庭なら、なおさらその大変さがわかるはず。相手の苦労をきちんとねぎらってあげれば、夫も『こちらこそ、いつもお疲れさま』と応えてくれるはずです」

子どもがいても確かにコミュニケーションはとれる。でも1日のうちに少しの時間でも子ども優先ではなく、夫だけをいたわる時間は、やはりあったほうがいいようだ。
(高山惠+ノオト)

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鈴木あけみ

オフィスベル 夫婦・離婚問題相談室代表

夫婦修復カウンセラー協会会長。20年以上カウンセリングに携わってきた。市民グループ離婚問題相談の会・キュア代表。 「シングルマザーにならないで!」「STOP離婚!」が信条。