戦後の木製模型から始まった!タミヤの歴史を紹介

戦後の木製模型から始まった!タミヤの歴史を紹介

●2度のミニ四駆ブームで不動の地位に

1980年代後半には、RCカーで人気のある車をベースに、リモコン制御を排除。小型化して単3型電池2本で動くミニ四駆を市場に投入。RCカーと比べた価格の安さ、改造の容易さなどから、小学生を中心に大ブームとなります。全国のおもちゃ屋さんにはミニ四駆のレース用コースが設置され、放課後や土日には、近所の子どもたちが自分のミニ四駆を競わせる姿がよく見かけられるようになりました。

1990年代後半にはミニ四駆を扱ったテレビアニメがヒットし、ミニ四駆ブームが再燃します。その後もミニ四駆は、工具を必要としない組み立ての簡単さと、それに対しての改造の奥深さなどから、未だに根強い人気を持っている商品となります。

亡くなられた田宮昌行さんは、初代ミニ四駆ブームの頃である1988年にタミヤに入社し、創業者義男さんの孫と結婚、婿養子という形で田宮家に入り、製品の海外展開に尽力されていたそうです。その結果、今では世界中の男子が、赤と青の星が並んだロゴを見ただけで、模型屋さんとわかるほどの知名度となったのです。
(文・姉崎マリオ)