やけどを防ぐためには?
最も効果的な対処方法は、キッチンに柵をつけることです。調理中に子どもがグリルに近づくことを防げれば、やけどの危険性は格段に減ることになります。でもキッチンの構造上、柵を設置することが困難だったり、年上のきょうだいなどがいて、柵を常に閉めておくことが難しい家庭も少なくないでしょう。
そこで、一部のコンロメーカーでは、ガラス部分が高温にならないようにするために、高温抑制扉を採用、または別売りで提供しているものがあるそうです。高温抑制扉をつけると、最高温度が約30度低減され、50度以上の時間も短くできるといわれています。
電気ケトルや炊飯器でのやけどは以前からも事例が多く、注意喚起されていたため、高い場所に設置するなど対策をしている家庭も多いと思いますが、グリルは高さを変えるわけにもいかず、認知度もまだ低いようです。
グリル使用中は、誰かに子どもを見ておいてもらったり、古いコンロを使い続けているなら、これを機に高温抑制扉のついたものへの買い換えを検討してみてもいいかもしれません。
(文・姉崎マリオ)
