●動線の多い場所にオススメのアイテムとは
オススメは、引き出し3段くらいのチェストをひとつリビングに置くこと。そこに、毎日使う幼稚園や小学校の道具を入れておき、子どもが大きくなったら、子ども部屋にチェストごと移動させるなど、将来を見据えた家具選びをすると良いという。
「また、収納には、棚収納と引き出し収納がありますが、立った姿勢で腰から上まである場合(高さ70~80cm以上)は、棚収納。それより下は引き出し収納にすると良いですよ」
また、収納にカラーボックスを使用している人は多いが、西口さんのオススメは天井まで活用する方法だそう。
「上のほうのスペースを使わないのはもったいないですよね。ただし、置き方にはコツがあります。目の高さから腰までが、『収納のゴールデンゾーン』といいますが、そこをうまく使えているかどうかが大切です」
■収納場所のゴールデンゾーンの5つの使い方
1、毎日使うもの
2、2~3日に1回使うもの
3、週に1~2回使うもの
4、月に1~2回使うもの
5、年に1~2回使うもの
上記のうち使用頻度1~3を「よく使うもの」として「ゴールデンゾーン」の範囲内に起き、4と5は「ゴールデンゾーン」の範囲外に置くのがオススメという。
「特定の季節のものや、友だちが来たときくらいしか使わないものを、ゴールデンゾーンに置いている方、けっこう多いんですよ。いちばん出し入れしやすい場所に、あまり使わないものを置いているのは、もったいないですよね?」
収納は、見た目の良さ以上に、「モノを出し入れしやすい」「使いやすい」ことが大切。それには、使いやすさを考えて置き場を決めることが重要で、それだけで散らかりが改善されるそう。ぜひお試しを。
(取材・文:田幸和歌子 編集:ノオト)
【書籍紹介】
『収納アドバイザーがこだわりぬいた ずっと美しく暮らすシンプル収納の家づくり(正しく暮らすシリーズ)』(ワニブックス)
『取り出し簡単! すっきり片づく 「仕分け」収納術 (美人開花シリーズ)』(ワニブックス)
