電車のベビーカー問題、鉄道会社はどう考えている?

電車のベビーカー問題、鉄道会社はどう考えている?

●ハード、ソフト両面から環境づくりへ

今後、鉄道各社では電車内のベビーカー利用を促進するため、どのような取組みを予定しているのかを聞いてみた。

「今後も協議会などと連携し、ベビーカーを利用される方、周囲の方双方にとって、安心・快適に利用できる駅や車内環境の整備に取り組んでいきます」(JR東日本 担当者)

「現在、ベビーカーや車いすをご使用のお客さまなど、ご乗車に当たり一定のスペースが必要となるお客様にも安心してご利用いただけるよう、車両内にフリースペースを設置しております。今後も車両の更新に合わせ、フリースペースなどを全車両に1カ所設置するよう整備を進めていきます」(東京メトロ 担当者)

「引き続き、ポスター等による告知活動を行ってまいります」(東急電鉄 担当者)

「現在計画中の新たな取り組みの予定はありませんが、皆さまに気持ちよくご利用いただけるよう、周知を継続していきます。」(小田急電鉄 担当者)

「これまでの取組みを継続し、駅構内のエレベーターについても、スペースが確保できる場合は、更新工事のタイミングで大型化を実施し、安心してご利用いただけるように努めていきます。」(京王電鉄 担当者)

今後も、フリースペースの確保などのバリアフリー化に加え、ポスターなどによるベビーカー利用についてのルール周知と、ハード面とソフト面両方の充実が望まれている。
(取材・文:北東由宇 編集:ノオト)