●「愛情差を感じたことがある」人も約半数
また、本調査の回答者185人に 子どものころ、別のきょうだいと比べて、親から愛情の差を感じたり、平等でない接し方をされたりしたと感じることはあったかを聞いた。
その結果、「たまに感じたことがある」が33.0%、ついで「しょっちゅう感じていた」(25.4%)、「ほとんどない」(20.5%)、「まったくない」(12.4%)という結果となり、愛情差を感じたことがある人は約半数に及んだ。
どのようなときに愛情差を感じていたかを聞いてみると、圧倒的に多かったのが、
「何をするにも『お姉ちゃんなんだから(我慢しなさい)!』と言われていた」(30代後半・女性)
というコメントだ。同じことをしても妹や弟はあまり怒られず、不公平に感じていた人が多い模様。
ほかにも、次のようなコメントが寄せられた。
「自分は姉、下は弟だったがいつも家事を押し付けられていた。弟は家事をしたことがなかった」(40代後半・女性)
「男のすることだから、女はダメだと言われたことがあります」(30代後半・女性)
のように「女性だから」という理由で不公平な扱いを受けた、と感じていたというコメントも散見された。
また、妹(弟)側の立場としては
「私は姉妹で妹。私のわがままはわりとと聞いてくれた。欲しいものを買ってもらったりした」(30代後半・女性)
「末っ子なので怒られていない」(60代前半・女性)
など、姉や兄よりも甘やかされていたことを自覚している旨のコメントが多かった一方で、
「姉は何でも新品、妹は基本おさがりだった」(40代前半・女性)
という下の子ならではの不満も目立っていた。
子どもに対する愛情差は、出生順位や性差によって生じやすいといえそう。
自身の子ども時代を思い出しながら、きょうだいへの接し方について、ふりかえってみてもいいのかもしれない。
(取材・文:北東由宇 編集:ノオト)
