3●二礼二拍手一礼にはどんな意味があるの?
みなさんすでにご存じだとは思いますが、お参りする時の作法として、「二礼二拍手一礼」というものがあります。この行動には、いったいどんな意味があるのでしょう?
「『柏手』は、昔から偶数回やるというのが慣わしです。なぜ偶数回なのかというと、日本では伝統的に偶数を良しとしているから。柏手を打つのは、『魏志倭人伝』や『日本書紀』などの古い時代から高貴な人へは、手を打って挨拶するというのがあります。今は万歳ですが、天皇陛下への挨拶なども元々は手を打っていました。手を打つことで、尊敬の気持ちを表しているのです」
偶数というのなら、4回、6回、8回など、多ければ多いほど良い気もするけど…。
「二拍手が偶数の最小単位で、一般庶民がやるものになります。たとえば伊勢神宮で神主さんが正式参拝する時は八拍手、出雲大社などでは四拍手と、神社の位によって変わるのです。現在は、伊勢神宮がトップですので、最多の八拍手になっています。とはいえ、伊勢神宮でも普段は神主さんも二拍手ですが」
手を打つことは、尊敬の気持ちを表すための行動だったんですね。なんとなく手を叩くこともあったけど、これからはきちんと心を込めてやってみようと思いました。
このように、知っているようで知らない参拝マナーは意外と多いもの。2018年は、よりスマートな参拝を!
(文・明日陽樹/考務店)
