作り方は簡単だけど注意点もたくさん!
作り方自体はとっても簡単なのですが、筒や虫メガネの選び方のコツって? Q&A方式で疑問を解決してもらいました。
【ちょうどいい筒がない!】
「筒と虫メガネの大きさがピッタリ合うのは、なかなか難しいものです。そんな時は、レンズの円周のサイズに合わせて厚めのボール紙で筒を作れば、ちょうどいい大きさに調整できますよ」(加島さん、以下同)
【なぜ筒を2つ使うの?】
「それは、ピントを合わせやすくするためです。筒がひとつだと毎回決まった距離のものしか見えなくなりますが、2重なら前後に動かせるようになるので、ちょうどいいところを発見しやすくなります」
【大きさの異なるレンズじゃなきゃダメ?】
「同じ大きさのレンズでも問題はありませんが、接眼レンズ側を小さくて比較的倍率が高いもの、対物レンズを大きいものにするとさらに扱いやすくなります」
【筒は長ければ長いほどよさそうなイメージがあるけど…】
「筒の長さは、虫メガネと太陽を使って、どれくらいのところで焦点が一番小さくなるのか、目検討でもいいので、測って決めるといいです。その焦点よりも若干長めにするといいでしょう。ただし、子どもだけでやると危険なので、必ずママやパパがやってあげてください」
【黒いフェルトは何のために使うの?】
「望遠鏡で見るものは、月がメインになるかと思います。当然、月はかなり明るいので、内面が光りやすいと乱反射して見えにくくなるのです。そのため、黒のフェルトをおすすめしています」
2018年の1月は、2日のスーパームーンや4日のしぶんぎ座流星群、31日の皆既月食など、天体イベントが盛りだくさん。手作り望遠鏡が大活躍しそうですね。
(文・明日陽樹/考務店)
