オーガニックは安全で食品添加物は危険?それって本当?

オーガニックは安全で食品添加物は危険?それって本当?

手作りと市販品の離乳食、安全なのは?

ママがもっとも気になることといえば、子どもの食事ではないでしょうか。オーガニック食材を使用した手作りと、市販品の離乳食、どちらがより安全…?

「十分に衛生環境が整っている調理環境で調理され、かつ十分に加熱しているのであれば、食材そのもののリスクには差がないでしょう。なお製造面で見ると、我が国の市販の離乳食は世界でもっとも安全と見られているので、市販品の安全性は極めて高いです。自宅で作る場合は、自宅の衛生環境が整っている必要があるでしょう。それくらい自宅のキッチンは既製品を作る工場と比べて、より多くの菌で満ちているのが普通です」

「市販品の離乳食は、何が入っているかわからないから危険」と考えるママもいますが、安全面で考えれば、十分安心できるものではないでしょうか。

最後に有路先生は、こう話します。

「オーガニックはある意味ブランドであり、楽しむ人にとっての価値であるため、それを否定することはありません。しかし、安全性の高いものである市販品や、食品添加物を使用している食品を危険である、というように主張することは、科学的に誤りであるので、その点は惑わされることのないように、多くの人にご理解いただきたいところです」

「オーガニック=安全」、「食品添加物=危険」と考えて、どちらかに偏るよりも、適切に使い分けたほうが、より暮らしやすくなるかもしれません。
(文・奈古善晴/考務店)

お話をお聞きした人

有路昌彦

近畿大学 教授

内閣府食品安全委員会企画等専門調査会委員、日本学術会議連携会員など多数兼務。「近大発ナマズ」「におわないブリ」の開発者。近畿大学支援の株式会社食縁の代表取締役社長。