子どものバレエの「月謝」と「入会金」の相場は?
子どもの習い事について親同士が話すときに、よく耳にする「バレエってお金がかかるから…」の言葉。豪華な舞台や衣装のためか、ほかの習い事に比べて、なんだかお金がかかりそうなイメージがありますが、本当にお金がかかるのでしょうか?
「いくらぐらいを『高い』と取るかは、各ご家庭で異なると思いますが、ピアノや絵画、水泳、柔道、書道など、さまざまな習い事と比べて、桁外れに高いということはないと思います。普段のレッスンで必要なのは、お教室に払う月謝と、ウェアやシューズなどの消耗品。ただし、発表会に出演する場合は、その価格や頻度もお教室によって異なるので、イレギュラーな費用がかかってきます」(四家先生、以下同)
まず、子どものクラスの月謝とは、いくらぐらいなのでしょうか?
「幼稚園児の場合は大抵、週1回レッスンで、月謝(月4回)は7000~8000円程度。安いところでは5000円、高いところでは1万円のところもあります。年齢が上がるにつれて、週のレッスン回数が増えていき小学校低学年~中学年で週2回レッスンとなり、月謝は1万~1万2000円程度。小学校高学年になると、子どものレベルや本気度によって、レッスン回数が変わるので、月謝もそれに合わせて上がっていきます。ただし、この『相場』も先生や地域によって変動があります」
なお、たまに「月謝をチケット制と勘違いしてしまう親御さんがいる」そうです。
「月謝とは、毎月決まった固定額を納める制度なので、たとえ子どもが月3回しか受講できなかったとしても、月4回分の金額を納めていただくことになります。子どものクラスは、大人のクラスと異なり、チケット制を導入しているお教室は少ないので、基本的には『毎月、決まった額を払う』心づもりが必要です。ただ、子どもが長期的に休まないといけないなど、やむを得ない事情がある場合は先生に相談してみてください」
最初は入会金がかかるのでしょうか?
「ほとんどのお教室に入会金があり、5000~1万円程度のことが多いです。ただ時々、キャンペーン期間などで、半額または無料になることも。また、私の教室もそうなのですが、最初の1カ月は『お試し期間』として入会金はなしで月謝のみいただいて、2カ月目に月謝と合わせて入会金をいただくことも。最初の1カ月をかけて、そのお教室に合うかどうかを吟味できるので、このシステムを取っているところを選ぶと安心かと思います」
消耗品のレッスンウェアやシューズはいくらくらいかかる?
次に、普段のレッスンで必要になる消耗品について教えてください!
「レッスンの際に必要なウェアは、女の子の場合はレオタードとピンクタイツ、男の子の場合はタンクトップやTシャツにタイツやスパッツが多いです。メーカーによって値段は変わりますが、幼稚園児から小学校低学年用の女の子用レオタードで、4000~8000円程度。高いものでは1万円を超えるものもあります。タイツは1足あたり2000円程度、ソックスは1000円程度です。男の子用のトップスは4000~6000円程度で、タイツやスパッツは3000~5000円程度が多いでしょう」
幼いころは週1~2回のレッスンなので、何枚も購入する必要はないそう。育ちざかりなので、数年置きに買い替えは必要ですが、バレエのウェアは丈夫にできていることが多く、また伸縮性にも優れているので、意外に長持ちするそうです。
「さらに、バレエを踊る際には、バレエ・シューズが必要です。シューズは男女とも、1足あたり2000~3000円程度。シューズは足にピッタリと合うものを履かないと、踊りにくいうえ、怪我につながることもあるので、足の成長に伴ってこまめな買い替えが必要になります。また、幼稚園児のときはシューズではなく、ソックスを指定するお教室もあります」
ちなみに、バレエと言えば女性ダンサーが履くトウ・シューズ!
「トウ・シューズは骨が成長し、履くための筋力を得た11~12歳ごろから、先生に許可をいただいてから履き始めます。メーカーによって金額に差があり、1足あたり5000~1万円程度です」
なお、上記以外の消耗品としては、女の子が髪をシニヨン(お団子)にまとめるためのゴムやネット、ピン、スプレーなどがあります。