1.炊飯器の選び方に重要な6つのポイント
1-1何合炊きを選ぶか?
目安としては、以下の通り。
■3合炊き…夫婦だけなど家族が1~2人の場合
■5.5合炊き…夫婦と子ども、夫婦と祖父母など、家族が3~5人の場合
■一升炊き…夫婦と子ども、祖父母など、家族が5人以上の場合
ただし、育ちざかりのお子さんが家にいる家庭の場合は、ワンサイズ大きめの炊飯器の購入も検討しましょう。炊きすぎてしまった場合は、ラップに包んで冷凍を。
1-2どの加熱方式にするか?
■IH炊飯器…IH炊飯器のIHとは、電磁誘導加熱(Induction Heating)の略で、電磁力の力によって内釜自身を直接発熱させるというもの。IHクッキングヒーターの上にフライパンを乗せると温まるのと、基本原理は同じです。全体に均一に熱が伝わりやすく、強い火力で加熱することが可能なのです。
■マイコン式炊飯器…マイコン式炊飯器とは、電熱ヒーターを利用して加熱する方式。内釜底面に配置された電熱ヒーターが加熱され、その熱が伝わることによって炊飯を行うという仕組み。
■ガス式炊飯器…若い人はあまり見たことがないかもしれませんが、その名の通り、ガスによって加熱する方式。ガス炊飯器は加熱に優れていて、短時間で炊き上げることができるという特徴があります。ただし、電気式と異なり、ガスの元栓から近い場所で安全性の取れる場所など、設置場所には一定の制限があるため、導入には注意が必要です。
1-3どの炊飯方式にするか?
■圧力方式…別名圧力IHなどともいいます。圧力鍋を想像すると、理解しやすいでしょう。内釜に圧力をかけながら高温にすることによって、米の芯まで熱を伝えてふっくらモチモチとした炊き上がりになるのが特徴。圧力のかかり方は、各炊飯器によってバラつきがあります。
■スチーム方式…高温のスチームを出しながら炊き上げる方式で、米の乾燥を防ぎながら、歯ごたえのある炊き上がりにすることができる。また、スチームを保温時に利用できる製品もあり、炊き立ての食感をいつでも楽しむことができる。
■超音波方式…超音波振動を米に与えることにより、米の芯まで水分を浸透させやすくし、炊き上がった際に旨みや甘みを引き出すことができる。浸水時間を短くすることができます。
スチーム圧力、などのように各方式の良い点を組み合わせた製品もあります。
1-4内釜の素材にこだわるか?
■銅…金属のなかでも熱伝導率が高いことから、調理なべなどにも利用されることが多い素材。熱が素早く、内釜全体に均一に伝わりやすく、炊きムラがでにくいのが特徴。
■鉄…熱伝導率は銅よりも劣る分、蓄熱性に優れており一度火が通ったら高火力をキープできるという特徴があります。
■炭素…炭やダイヤモンドなど、炭素を原料とする内釜。鉄釜と近しい性質を持ちながら、軽量に加工できるのが特徴で、発熱効率も高め。
■アルミ…一般的なマイコン式炊飯器に用いられる内釜。熱伝導率が高く丈夫。そして何より素材が安いため、購入時の出費を安価に抑えることができる。
材質によるポイントは、熱伝導率と保温性。この2点が材質ごとに異なっており、炊き上がりのおいしさや、おいしさの長持ちにつながっているのです。
1-5内釜の構造にこだわるか?
■釜は多層構造をしているか?
上記のような様々な素材を組み合わせ多層化することによって、最適な炊き上がりと保温性能が発揮されるよう、各メーカーは釜の開発にも余念がありません。シンプルなアルミ釜に比べて、独自開発された多層釜の方がおいしく仕上がることは間違いないでしょう。
■釜は厚いか?
釜が厚いほど蓄熱性に優れており、炊きムラなく均一に炊き上げることができます。ただし、釜が厚ければおいしくなるのかといえば、一概にそうとは言えません。
■釜は真空構造になっているか?
機種によっては、なかが真空状態になっている釜もあります。炊き上がり後に冷めにくい特徴があり、真空でない釜に比べて軽量で扱いやすいため、毎日の炊飯をラクにしてくれますよ。
