春植え、ベランダプランターで作れる楽々野菜5選

春植え、ベランダプランターで作れる楽々野菜5選

陽気もあたたかくなり、草花が芽吹くこの時期。実益を兼ねた園芸ということで、野菜の栽培を考えている人もいるのではないでしょうか?  そこで、家庭園芸に詳しい「サカタのタネ」広報宣伝部の藤田杏奈さんに、春植え・ベランダ・プランターで十分栽培可能な初心者向けという条件で選んでいただいた5種類の野菜についてまとめてみました。 ※育てやすさや栽培時期については、代表的な品種を温暖地で育てた場合を想定した目安。また初心者でも失敗が少ない苗から栽培をすることを前提に選んでいただいています。

初心者がベランダ・プランター栽培するならコレ!「ミニトマト」

ミニトマトの1品種「とってもアイコ(R)」。スーパーでもおなじみ「アイコ」より少し小さめの実で、多く実り、より甘みが強い

実を食べる夏野菜はたくさんありますが、ミニトマトは初心者のプランター栽培でも比較的育てやすい野菜です。水や肥料などを適切に管理すれば、思った以上にたくさん収穫することが出来るでしょう。

また農家でもトマトの糖度を上げるために雨よけをすることがあるほどで、味のよいトマトを作るには果実の着色が始まったころから乾燥気味にするのがコツ。そういった面では、雨を避けやすいベランダ栽培がむしろ有利に働く野菜とも言えます。

<栽培時期の目安>
植え付け 4〜6月。収穫6〜10月

自分で育てれば“青”も“赤”も楽しめる「とうがらし」

とうがらしの1品種「スナックとうがらし」。青いうちは比較的辛味が少なく、生でもおいしく食べられる※

夏の暑さに強く、育てやすくてたくさん収穫できるとうがらしは、小さいうち(果長4cm前後)に収穫すると、辛みがマイルドに。炒め物に生のまま加えても美味しくいただけます。

また、赤くなったものはオリーブオイルに漬けて辛味オイルにするとパスタなどに使えて便利ですし、もちろん乾燥させれば保存も効きます。
なお、小さいうちは比較的辛さが少ないといっても品種によりその度合いは様々。また栽培環境によっては「辛くないはず」の品種でも辛くなることがあることは覚えておきましょう。

<栽培時期の目安>
植え付け 4〜5月。収穫6〜10月

<取材協力>

藤田杏奈

サカタのタネ

サカタのタネ 広報宣伝部。広報業務に従事しつつ、週末には趣味で畑に行って作業や見学行うを日々。自宅でもベランダ菜園を楽しむなど、充実した植物ライフを送る