基礎体温、つけていますか?
この記事に目を止めて下さる女性は、きっと健康意識の高い方でしょう。基礎体温をつけている方もいらっしゃるかもしれません。もしまだ、基礎体温を計る習慣がない方は、ぜひ明日からつけることをおすすめします。なぜなら、基礎体温をバロメーターにすると、セルフマネジメントが上手くいくことが多いからです。女性特有の体を持った自分を熟知すること。それは体だけではなく、心のクセとも上手に付き合う手立てになるでしょう。
これから妊活をされる方、更年期を迎える方、など年齢によって体のライフステージがあると思いますが、どの年齢においても体調と美容の管理には、基礎体温表から得られる情報が活用できます。
女性のライフステージとホルモンの変化
まずは女性の体の基本知識を確認しましょう。女性ホルモンの分泌量は、ライフステージによって大きく変化します。卵巣から分泌される女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類がありますが、これらの女性ホルモンによって、女性の体はコントロールされています。また、卵子の数は生まれた時には決まっており、その後増えることはありません。妊娠出産の時期を遅めに考えている人は、大切な卵子を劣化させないように、10代の頃から過ごし方を工夫するのがベストです。
<思春期(10代)>
エストロゲンの分泌が高まって初潮を迎えます。
この時期は、女性としての体が成熟していないため、生理周期の異常が見受けられることも少なくありません。しかし、20代に入ると安定してくることも多いです。10代で注意したいのは、過度のダイエットと腰回りを冷やしてしまうことです。生理痛が起きやすいことや肌トラブルの原因にもなってしまいます。また、将来妊活を行う時にも10代の過ごし方が影響することも少なくありませんので、このころから意識を高く持って過ごすことをおススメします。
<成熟期(20代~40代半ば)>
早くて18歳ぐらいから、通常20歳を過ぎればエストロゲンの分泌量は潤沢であり安定しています。ただし、このころから卵子の老化が本格的に始まります。近い将来妊活を始める方は、過度のストレスや偏食、不規則な生活には十分注意しましょう。
<更年期(40代半ば~50代半ば)>
この時期になると、エストロゲンの分泌量が急激に低下して、閉経を迎えることになります。更年期にはイライラや不安、ほてり、末端の冷え、肩こりなど、心身に影響が出やすくなります。また、エストロゲンによって守られていた骨や血管の状態は、閉経後には急激に弱くなります。運動による骨や血管の刺激など、エストロゲンに頼らずに健康を維持する方法を、このころから身につけておく必要があります。
