
バランスボールの効果やメリット
バランスボールを使用したトレーニングでは、弾力性のあるボールに体を預ける姿勢を取りながら一定のバランスを保ち続けることが必要です。そして、不安定な状態の体勢でバランスを維持しようとするときにはインナーマッスルが使われます。普段の生活では使用することが少ないインナーマッスルにバランスボールを使ったトレーニングで刺激を与えることにより、体へのさまざまな効果が期待できるのです。そこで、実際にトレーニングによって見込める効果やメリットについて具体的に見ていきましょう
ダイエット効果
ダイエットをするためには基礎代謝を上げることがポイントとなります。基礎代謝とは人が生きていくために最低限必要となるエネルギーで、活動していない状態で消費されるカロリーのことです。基礎代謝が高くなると体脂肪が燃焼しやすくなり、カロリーが消費されやすい痩せやすい体になります。基礎代謝を上げるためには血液の循環を促し、体温維持に関わりを持つインナーマッスルの存在が重要です。バランスボールを使ったトレーニングはインナーマッスルを鍛えることができることから、基礎代謝の高い体を作ることが期待できます。特に、日常生活では動かすことが少ない腰周りやお尻といった下半身太りの解消にも効果的です。
筋トレ効果
身体の筋肉には表層部にあるインナーマッスルと体の外側に存在するアウターマッスルの2種類があります。アウターマッスルは腕立て伏せや腹筋などの体を動かす際に使われ、瞬発的に動かすことを得意とする筋肉です。対して、インナーマッスルは体の安定を図る筋肉であり、持続的に筋肉を使用するときに活躍します。インナーマッスルへの効果が期待できるバランスボールを使ったトレーニングでは、筋力を長く維持する深層筋を鍛えることが可能となります。アウターマッスルとは異なり目で見て意識することができない筋肉を動かし、体幹部の筋肉量の増加に役立つのです。
身体のむくみ解消効果
身体のむくみの原因は体内の細胞間に水が過剰に溜まってしまうことです。水分を含んだ血液やリンパ液などの組織液の循環が悪くなると水分が溜まりやすくなってしまいます。組織液の循環が悪くなる要因の1つが筋力の低下です。筋肉の力が弱くなると、重力により下半身などに下がった血液などを心臓へと戻すことができなり、水分が停滞しやすくなってしまいます。長時間同じ姿勢でいるときにむくみやすくなるのはこのためです。不安定なボールに体を預けてトレーニングをするバランスボールでは、常にさまざまな筋肉が動かされます。そのため、全身の血液などの循環が促され、体のむくみの解消にもつながるのです。
姿勢の改善
バランスボールを使ったトレーニングとして、イスの代わりに座るという運動があります。バランスボールは形が丸く弾力性のある柔らかい表面をしています。そのため、ボールの上に座るには身体に力を入れないリラックスした状態ではバランスが取れません。バランスボールの上でバランスを取るためには、背筋を伸ばし安定した姿勢でいることが必要となります。このことから、バランスボールに座るトレーニングをするだけで自然に良い姿勢が保たれるようになるのです。無意識のうちに猫背などの悪い姿勢も改善できるようになります。
腰痛の解消
腰痛は腰の骨や周囲の筋肉に過剰な負担がかかることで生じる症状です。姿勢が悪いと、通常では分担されるはずの上半身の重さによる負担が腰の一部に大きくかかってしまうことがあります。バランスボールによって良い姿勢で過ごすことができるようになれば、腰への集中的な負担が軽減され腰痛の解消へとつながるでしょう。また、腰への過剰な負担は体重増加によっても起こります。体重が1kg増えればその分ずっしりと腰に体の重さがのしかかるのです。そのため、ダイエットして体を軽くすることでも腰痛が解消されることもあります。
バランスボールのタイプや選び方
バランスボールで期待できるさまざまな効果に魅了されて、さっそくトレーニングを始めたいと考える人もいるでしょう。バランスボールにはいくつかのタイプがあるため、まずは種類を知り、自分に合ったバランスボールを選ぶことが大切です。主なバランスボール商品の種類と選ぶときに気を付けておきたいポイントをチェックしておきましょう。
バランスボール商品の主な種類
バランスボールには主に4つの種類の商品があります。1つ目が「バーストタイプ」です。バランスボールの中でもシンプルな造りとなっていて、比較的安価に手に入れることができます。ただし、空気が抜けて破裂したり、つぶれてしまったりするリスクもあります。バーストタイプのリスクを解消した安全性の高いタイプが2つ目の「ノンバーストタイプ」です。「アンチバーストタイプ」と呼ばれることもあります。二重構造で作られているため、たとえ穴が開いてしまった場合でも、すぐに破裂することはありません。すーっと空気がゆっくり抜けてしぼんでいくため、安全に使用しやすくなっています。バーストタイプやノンバーストタイプよりもボールの形が平たく、転倒しにくい形状となっているのが3つ目の「バランスクッションタイプ」です。球体ではないため完全にひっくり返りにくく、初心者や筋力が低くバランスを取ることが苦手な人でも比較的使いやすい商品となっています。サイズが小さ目であるため、気軽に持ち運んで使用することも可能です。そして、4つ目が「半球タイプ」です。その名のとおり、半球状のドーム型をしています。フラットな面を下にしたり、球の面を下にしたりとさまざまな活用をすることができる商品です。
