アラフォー必見!年齢別、基礎代謝を下げない方法!

アラフォー必見!年齢別、基礎代謝を下げない方法!

30代に入ってから「食事の量は以前と変わらないのに、最近太ってきた」、「おなかや背中に脂肪がつき始めた」と感じている方も多いのではないでしょうか。基礎代謝は年齢によって変化していきますが、それを知らないまま過ごしていると、気がつかないうちにどんどん脂肪を溜め込んでしまいます。 そこで今回は、年齢による基礎代謝の変化についてと、年齢別の対処法などをご紹介します。

年齢によって基礎代謝はどう変化する?

「年を取ると太りやすい」とよくいわれていますが、それはどうしてなのでしょうか。それには、基礎代謝が大きく関係しています。まずは年を取ると基礎代謝がどのように変化していくのかを見てみましょう。

そもそも基礎代謝とは?

基礎代謝とは、体温を平熱に維持したり、心臓や肺などの内臓を動かしたり、筋肉を動かしたり、生命を維持するために最低限必要なエネルギーのことです。何もせずにじっとしているだけでも消費されるエネルギーで、寝ているときでもテレビを観ているときでも、24時間絶え間なく消費され続けています。

1日の総消費エネルギーは、大きく分けて基礎代謝量、身体活動量、食事誘発性熱産生(DTI)で構成されています。基礎代謝量は全体の約6割を占め、身体活動量が3割、食事誘発性熱産生(DTI)が1割という割合になっています。

身体活動量とは、運動や家事などの日常生活で消費されるエネルギーのことです。そして食事誘発性熱産生(DTI)とは、食事のときに噛む、消化する、吸収する、代謝するといった、食事で消費されるエネルギーのことです。
運動したり、食事をしたりしたときは、基礎代謝のうえに、身体活動量や食事誘発性熱産生で消費されたエネルギーが加算されます。基礎代謝はどんなときでも自動的に消費されるエネルギーなので、体にとって非常に影響が大きいことがお分かりいただけると思います。

年齢変化と基礎代謝

それでは、基礎代謝量は年齢を重ねるとどのように変化していくのでしょうか。男女別・年齢別の基礎代謝量を見てみましょう。

<男女別・年齢別の基礎代謝量>
【男性】
10~11歳 1,330kcal
12~14歳 1,550kcal
15~17歳 1,570kcal
18~29歳 1,520kcal
30~49歳 1,520kcal
50~69歳 1,380kcal

【女性】
10~11歳 1,240kcal
12~14歳 1,350kcal
15~17歳 1,270kcal
18~29歳 1,180kcal
30~49歳 1,140kcal
50~69歳 1,110kcal

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「加齢とエネルギー代謝」

男女とも10代半ばから後半をピークにして、その後は年齢とともにどんどん下がっていきます。成長期である10代は骨や筋肉などが発達するため、多くのエネルギーを必要とし、基礎代謝も高くなります。一方、成長期を過ぎた大人は、骨や筋肉を作るためのエネルギーはそれほど必要としません。そのため20代後半から30代に入る頃になると、徐々に筋肉量は落ちていき基礎代謝量も下がっていくのです。

年齢とともに基礎代謝が下がるとどうなる?

基礎代謝量が年々落ちているのに、若い頃と同じ食事をしていると、当然、摂取カロリーの取り過ぎになります。この取り過ぎた分のエネルギーは脂肪となって、体に蓄積されてしまいます。

では、具体的にどのくらい脂肪として蓄積されてしまうのでしょうか。
タニタの「基礎代謝の低下による脂肪増加量試算結果」によると、18歳の基礎代謝を基準にして、その後も同じ食生活を続けるとすると、単純計算で男性では1年に0.4kg、女性では0.3kgの脂肪が蓄積されます。増加した体重を維持するためのエネルギーを考慮して、さらに計算していくと、30歳になったときには男性は4kg、女性は3.4kg増え、40歳のときには男性は7.2kg、女性は6.2kg増えることになります。
食べ過ぎているわけでないのに、年齢が上がるにつれて「最近、太ってきた…」と感じるのはこのためなのです。

出典:タニタ「基礎代謝の低下による脂肪増加量試算結果」より