サイクリングしながら「バター作り」に挑戦してみた!

サイクリングしながら「バター作り」に挑戦してみた!

適度な振動がバター作りに○!

「適度な振動」を求めて、河川沿いの舗装が荒い道を選択した。

サイクリングの楽しみのひとつにプランニングがある。今回は手作りバターという目的も兼ねているので、振動がある未舗装部分もある河川敷の遊歩道を選択した。スピードを出さなければ公園内の道なども、それなりにデコボコしていておすすめ。時間は余裕を見て約1時間を想定。サイクリングなら30分や1時間はあっという間なのだ。

サイクリングをはじめて40分ほど経過した時点でペットボトルを振ってみると、粘度が高くなっている感触! これは期待が高まるというもの!

途中で固まり具合を確認した。左は最初の液状態。振動によって生クリーム内の脂肪粒が集まり、右のように固形化していた。こうなると逆さにひっくり返しても、なかなか落ちてこない。

続けてサイクリングを楽しみ、1時間が経過したあたりでペットボトルを見ると、生クリームの脂肪分はお互いにくっついて液状から固形化一歩前に。本当ならバターができあがっているはずなのだが、トライしたのは猛暑日。室温でも溶けはじめるバターの特性を考えれば、これはこれで上出来でしょう!

約1時間後のボトルの様子。生クリームはゲル状になった。ペットの口から出すのは面倒なのでカッターでカット。気候によってはこの時点でバターができている。

というわけで、チョイひと手間を。生クリームは水分を含んでいるので、取り出したいところ(離水という)。ゲル状のバターを入れたボウルを氷水で冷やしながら泡立て器で攪拌すると、ものの1分で水分が出てきた。水は別の器に移し、もう少し続ければ離水できる。ちなみにこの水分は「バターミルク」といい、これはこれで栄養満点。コーヒーや紅茶に利用できる。

バターの一歩手前。あとは離水すればOK。

生クリームから離水した様子。撹拌器の下が液状に(左)。手作りバターが完成! 少し黄色がかっているのがわかる。(右)

たっぷりの手作りバターをトーストにドン!まさに至福♪

できたてのバターを、ドンとのせる。ああ、なんてゼイタクなの!

さっそく試食タイム! 今回200mlの生クリームから約100gのフレッシュバターを作ることができた。いつものトーストでは(ダイエットもあるし)、バターを薄く伸ばしていたのだが、すでに運動もしているから今回は特別! と、ドンとバターを塗る。口に入れた瞬間に、スルっと溶けるバターの味がたまりません! クリームのまろやかな味が新鮮。有塩バターが好みなら、離水前にひとつまみ(0.5~1g)程度加えるのもいい(バター100g換算)。楽しめておいしい達成感! 運動にもなった。今度は、河川敷のコースではなく、駅近の自然公園内のコースで試してみようと思う。

取材・執筆:TAKASHI Y