インターナショナルスクールで人気急上昇中のインド系を徹底解説!

インターナショナルスクールで人気急上昇中のインド系を徹底解説!

大学進学実績 国内外の有名大学への進学

若い学校だが在籍生徒の多くが大学進学。米国やインドの著名大学に実績あり

GIISの東京校は2006年に開校したまだまだ若い学校です。
そのため、さほど多くの卒業生がいるわけではないので事例の数は多くはありません。
しかし、昨年もGIIS卒業生が米国やインドの著名大学に進学するなど、さすがと言える進学実績を挙げています。

SATなど世界の大学への進学サポート体制

日本の大学に入学するためには、日本の高校の修了、センター試験など、様々な条件を満たすことが必要です。

それと同様に、海外の大学に進学する場合でも、それぞれの国や大学が求める試験を受けたり条件を満たす必要があります。

ではGIISはどのようなサポートが成されるのでしょうか。

まず、GIIS卒業生は、国際的カリキュラムのコースを選択している場合、GIISを卒業した時点で英国の教育過程を修了したものと見なされます。よって、特に英語圏の大学にはTOEFLやIELTSなどの英語試験を受けることなく受験・進学することができます。


しかし、米国や英国の大学に進学しようとする際、英語試験だけでなく日本でいうセンター試験のようなテストを受ける必要があります。これらはSATやAレベルなどと呼ばれるテストであり、アメリカやイギリスで学校を卒業した高校生も受けなければならないテストです。
もちろんGIIS卒業生も、アメリカやイギリスの大学に行くのであれば受験をしなければなりません。

アメリカであればSAT、イギリスならばAレベルなど、これら国ごとに行われる試験の対策に関しては、GIISシンガポールやGIISインドなど、既に非常に多くの実績を有しているGIISの各本部・支部と連携しながら指導が行われることが多いそうです。

しかし「今後、東京校独自でこうした指導を行なっていけるよう体制を整える予定」とマーケティング担当のプラジャクタ・ジョシさんは将来に向けた意気込みを語っていましたので、東京校からもっともっとグローバルな進学をサポートする体制が構築されることになるでしょう。

参考までに、GIISを卒業したあとで、日本の大学に帰国子女や留学生の枠では無く入学する場合には「大検」を受ける必要があります。

生徒や先生はインド人?日本人の割合は?

インド系インターナショナルスクールの日本人割合

インド系のインターナショナルスクールなので、両親ともにインド国籍もしくはどちらかの親がインド国籍であるハーフの子どもなど、インドにルーツを持つ子どもがもちろんマジョリティとなります。

しかし、日本人をはじめとしてアジアやヨーロッパなど様々な国にルーツを持つ子どもも通っておりその国籍は実に様々です。特に昨今では日本人からの人気が急激に高まっており、日本人比率は少しずつ上がっているように思います。
実際に2019年8月時点では、日本人の子どもの割合は6年生では3割程度。ちなみにここでいう“日本人”というのは国籍別で表していますので、日本の国籍を有している子どもであって両親がどちらも日本人であることを示してはいません。

教師はインド人女性が多いが、欧米国籍も

コースの詳細については後述しますが、選択するコースによって先生は変わってきます。

特に小学校の低学年時、多くの生徒が選択するCBSEというコースでは、先生はインド人女性であるケースが大半だと思います。彼女たちは同年代の子どもを持つ働くお母さんであることが多いため、基本的に相談したいことなどがあれば学校の授業が終わってから先生が帰宅するまでの15〜16時くらいに時間を設けることが多くなります。

一方で、最近設立されている国際バカロレアコースでは、カリキュラムに準拠した教育が可能なプロフェッショナルとしてアメリカを始め様々な国籍の先生が担任を受け持つようになっています。

インド系インターナショナルスクールの雰囲気

制服は2種類 髪やアクセサリーは自由度が高い

まず、身だしなみの面ですが、GIISは制服での通学が必須というルールがあります。

そして制服には2種類があります。青いストライプの入ったシャツに紺色のズボン/スカート+ブレザーと、スポーツユニフォームと呼ばれるTシャツ+ジャージの2種類です。体育のある日にスポーツユニフォームの制服を着て登校します。
一方で、髪型やアクセサリーに関しては宗教上の理由から髪の毛を伸ばしたり、スカーフを巻いたりすることもあるため比較的自由度が高く、冬の寒い時期のコートなどに関しても特に決まりはありません。

ハロウィーンや七夕などイベントを楽しむ

制服以外で登校する日も年に数回あります。例えばハロウィーンではおばけや好きなキャラクターなどに仮装をして学校へ行きます。また、七夕の時は浴衣や甚平などを着て登校して、学校で七夕の飾り付けを行ったりしています。

そのほかにも日本ではあまりなじみのない呼び名のイベントが開催されることもあります。Wacky Dayという、左右別々の靴下をはいたり頭にネクタイを巻いたりちょっと”変な”格好をしていく日なんかもあります。


ただ、そういった仮装があまり好きではない子どももいますし、渾身の仮装をしてくる子どももいます。良くも悪くもインド系インターナショナルスクールには”普通”とか”みんなこうすべき”といった同調圧力があまりありませんので、「絶対にやらなければならない」「他の子たちはどんな格好をするんだろう」と気にするのではなく、やるやらないも含めてお子さんの意志に任せる形にするのが良いと思います。

学校で日本語は原則禁止、英語を利用する

学校での共通語はもちろん英語。例え日本人同士であっても、英語で会話をすることが求められます。

まだ英語があまりわからない生徒に対して、クラスメートが日本語で話しかけて教えてあげるようなシーンもあるようですが、それはごく一時的なこと。

あまり英語を話せない状態で入学をしても、子どもの頭の柔軟さをもってすれば、子どもの脳はスポンジのように新しいことを吸収していきますので、誰もが瞬く間に英語を話せるようになるようです。

学校給食は無く毎日お弁当。但し学食も利用可

残念ながら?学校給食はありません。そのため毎日お弁当を持たせる必要があります。その点においては、給食に慣れている日本の両親からは「給食があればいいのに」という切実な声がよく聞かれます。

一応、キャンパスにはキャンティーンと呼ばれる学食も完備されています。そのため、親が忙しくて作れなかったり、お弁当を忘れてしまったりした場合にはよく利用されています。

ちなみに、さすがはインド系インターナショナルスクール、キャンティーンのメニューは主にカレーです。筆者の子どものおすすめはバターチキンカレーとナンだそうで、とても美味しいそうですよ。

トイレはいつ行くの? 独特な休み時間

日本の学校との比較で非常に驚かれる点として、授業の間の休み時間がほとんど無い、という点が挙げられます。

通常日本の学校では授業の間に10分程度の休み時間があると思いますが、そういったものが存在しません。
もちろんお昼ご飯のための休み時間や、スナック(軽食)を摂るための休み時間(逆にこれは日本にはないですよね)はありますが、友達と外に遊びに行くようないわゆる「10分休み」や「昼休み」がないのです。

細かい休み時間がないので、お手洗いに行きたくなった時は、先生にその旨を伝えて授業中に行くことになります。

1日の大まかなスケジュール

1日の大まかなスケジュールはこうです。
・朝9時に登校すると、そこから朝の会のようなものが開催される
・40分×1教科の授業
・スナックタイム(お菓子やフルーツなどの軽食を摂る時間)10分
・10:00〜12:40まで40分×4教科の授業
・12:40〜13:10まで30分のランチタイム
・13:10〜15時00まで35分〜40分×3教科の授業
初めてそのスケジュールを聞いた方はかなり驚かれると思います。小学生なのに、忙しすぎないかと心配になってしまうのも無理はありません。

しかし生徒たちに聞くと慣れてしまえば特に大変だとは思わないそうです。親の間でも「休み時間が長いと、ケンカや仲間はずれなどいじめの温床になりがちなので良いのでは」などと、比較的肯定的な意見が多い状況です。

とは言え、日本の教育に慣れている我々親世代では、この忙しさをどう捉えるかは好みの分かれるところでしょう。

様々な友人とのたくさんの出会いと、別れ

GIISはもともと、日本への海外転勤者など仕事目的で駐在しているインド人の子ども達に向けた学校です。現在もそういった環境の子どもが多く通っており、数年在席して、その後他国に引っ越してしまう生徒も多くいます。プレスクールから高校までずっと在籍する生徒は少数です。

日本人の生徒に関しても、両親の仕事などで海外に引っ越しをしてしまうケースも珍しくなく、国籍にかかわらず長期間在籍する生徒はそこまで多くありません。

「せっかく仲の良い友達ができてもお別れになってしまうのは寂しい」というのは、インターナショナルスクールに通わせる親からよく聞かれる話です。

しかしその分、新しい友人が転入してくる機会も多いのがGIIS。
固定されたメンバーでずっと過ごすのではなく、多くの出会いを得て、頻繁に新しいメンバーと関係性を築きながら学校生活を送るのも、悪いことではないように思います。

インターナショナルスクールでの親の付き合い

学校の中の雰囲気はある程度わかっていただけたでしょうか?それでは続いて、親同士の関係性や付き合いについて説明をしていきます。

バーベキューなど親が参加するイベントも多数

インターナショナルスクールというと、親同士がバーベキューを行ったり、家でパーティーをしたりと、社交の機会が頻繁にあるのでは、と想像される方も多いでしょう。


実際に、バーベキューやホームパーティ、あるいは子どもの誕生日パーティーのようなイベントなどが開催され、そこには生徒だけでなく両親も参加するケースが多数あります。
パーティーというと少し気後れしてしまいそうですが、食べ物や飲み物を持ち寄る形式のカジュアルなイベントが多く、参加する/しないは自由。なので、予定が合わなければ不参加でも全く問題ありません。人付き合いが苦手なら、参加しなければ良いだけです。

しかし、こういったイベントを通じて、様々な”パパ友””ママ友”に出会えるのも事実です。
情報交換を気軽にできるお父さんお母さんがいる方が何かと助かることが多くあります。学校から日々送られてくる情報だけでなく、日々の学校の宿題や、学校のイベント時の送迎を融通しあったりするなど、ちょっとしたことを聞いたり相談したりできる相手がいると安心感が違ってきます。

ちなみに、ほとんどの学年でWhatsApp(海外版のLINEのようなもの)を使って親のグループチャットが作られ、その中で情報交換が成されているので、そういったイベントごとの情報はそこでキャッチすることができます。

基本的に国籍問わずみんなフレンドリーなので、気楽に参加をしてみると良いのではないかと思います。何より、週末にいつもと違った場所で学校の友人と会えるのは、お子さんにとっても楽しいことだと思いますよ。

インド系インターナショナルスクールの長期休暇

日本の祝日は休み!テスト期間の休暇なども

GIISでは、その国の祝日などに応じて休日を設定しています。そのため、日本の土日はもちろん、日本の祝日も基本的にお休みです。

そのほか、選択するコースによってはタームごとに毎回テスト期間があり、その期間になると、試験勉強の時間に充てるために1日おきに学校が休みになることがあります。そのため、両親が働いている場合などは祖父母や民間の学童などに依頼して面倒を見てもらえる環境を作ることは必須と言っても良いかもしれません。

長期休みは夏休みが短く、冬休みが長い

長期休みも夏休み、冬休み、春休み、と年に3回なのは日本と同じです。しかし期間はそれぞれ少しずつ違っており、夏休みは日本の学校よりも2週間ほど短く、その分冬休みが数日長くなっています。インターナショナルスクールでたまに聞かれる”秋休み”というものはGIISの場合、設けられていません。

グローバルインディアンインターナショナルスクール

モンテッソーリ教育を実施しているプレスクール

日本でいう幼稚園にあたるプレスクールでは、世界的に有名なモンテッソーリ理念に基づいて教育(GMPプログラム)が行われています。GMPプログラムの特徴は、個々の個性を認め、生徒の年代に合わせた学習環境においてそれぞれの潜在能力を最大限引き出せるようにプログラムされています。

小学校以降のカリキュラムは主に2つのコースから選択

グローバルインディアンインターナショナルスクールでは、大まかに分けて2つからカリキュラムを選択することになります。低学年の場合は、一方のカリキュラムからもう一方へ移ることも可能ですが、年次が上がるに従い、学習する内容が高度になりコース間の転出入が難しくなりますので注意が必要です。

1.インド式の教育CBSE

1つ目のカリキュラムがCBSE(Central Board of Secondary Education)というコースで1年生から12年生まで提供されています。

CBSEというのはインドの政府から正式に認可されている教育システムで、インド出身の子どもが将来インド本国に戻ったとしてもスムーズに戻ることができるよう取り入れられています。

数学、科学、IT、語学、社会が主な教科として挙げられますが、インドでの教育を主体としているため、社会などではインドの地理や歴史などを学ぶことになります。聞きなれない地名や地域ごとの慣習などに悪戦苦闘する生徒も多いようですが、教科書は写真を多く掲載するなど工夫されており、大人が思うよりも子どもは楽しんで勉強をしているようです。


CBSEのコースでは主にインド人の先生が授業を行っており、タームごとに試験が行われます。そのほか、小テストなども頻繁に行われます。

2.国際的カリキュラムを組み合わせたコース

2つ目のカリキュラムは国際的な基準で選ばれた様々なカリキュラムを学年に応じて組み合わせたものです。1〜5年生までは国際バカロレアのPYP(Primary Years Programme)、6〜8年生はケンブリッジ(Cambridge Lower Secondary Subjects)、9〜10年生はIGCSE、11〜12年生は国際バカロレアのDP(Diploma Programme)を今後導入予定です
聞きなれない略語ばかりかもしれませんので、以降に簡単に解説をしていきたいと思います。

最近は日本でも導入増加中 国際バカロレア

文部科学省のIB教育推進コンソーシアムの言葉を借りると、国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、『世界の複雑さを理解し、対処できる生徒を育成し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせ、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置され』た教育プログラムです。

引用:文部科学省IB教育推進コンソーシアム

単に覚える・計算するのではなく、複雑で答えのないような問いに対しても周囲と協働して考え抜く力を育てる教育、とでも言うと良いでしょうか。

実際にGIISでも、各教科ごとに特定のテキストが無く、ワークシートを活用し、時事問題などを交えながら正解のない課題に対してそれぞれリサーチを行います。プレゼンテーションやディスカッションを交えながら理解を深めていくようなスタイルの授業が行われています。

最近では、文部科学省主導のもと日本の学校でも取り入れる学校が増えてきていますが、今年度からグローバルインディアンインターナショナルスクールでも導入され、正式な認定を待っているところです。こちらは、IBの認定を受けた先生が派遣されるため、先生の国籍はインドだけでなく、米国や英国など様々です。

ケンブリッジプログラムとIGCSE

6〜8年生には前述のCBSEか国際バカロレアを終えた生徒に対して、英国式のカリキュラムであるケンブリッジプログラムが提供されます。必須カリキュラムは数学、科学、ICT、語学です。


9〜10年生にはイギリスのケンブリッジ国際検定試験に沿ったプログラムであるIGCSEが用いられます。このプログラムでは数学、言語学、工業、職業指導、社会科学、自然科学などを含む学科があり、コースは「普通科」と「発展科」に分かれます。

勉強ばかりではダメ!ヨガなど多彩な授業

数学や科学などの分野で際立っているインド教育ですが、特色は勉強ばかりではありません。日本の学校と同じように美術や体育、音楽などの活動ももちろんあります。

Libraryと呼ばれる図書の時間では、図書室に行き自分の好きな本を読む時間が設けられています。そこには「Today, a Reader. Tomorrow, a Leader」という標語も貼ってあり、授業だけで無く学校全体で本を読むことを推奨しているのがわかります。

また、インド発祥のヨガも授業の中で取り入れられています。体の動きだけでなく、呼吸の仕方やマインドセットなどの方法もプロの先生から教わることができ、家などでも疲れた時などに実行する生徒が多いようです。

インドといえば2桁の掛け算

インド式教育といえば真っ先に浮かんでくるのが数学ではないでしょうか。インド人は2桁どうしの掛け算も暗算でできるというのは有名な話です。実際、小学校1年生の段階で掛け算、割り算まで終わらせてしまうので学習スピードは早いと言えそうです。3年生であの有名な2桁の掛け算のやり方も学びます。

ただし、やり方だけ習ってもあまり実生活に活かせないのでは習っても意味があまりないですよね。インド式教育では、まずやり方を教えたら、あとは徹底して実生活に役立つような文章問題を解いたり、ゲームに取り入れたりして学びを深めます。勉強は嫌々やらされるものではなく、楽しく学び、実際の生活に役立つものとして教えられるのは、インド式の教育のとても良い面だと筆者は感じています。

中には、学校の授業だけでは物足りないほど勉強が得意な生徒もいます。そのような生徒には、先生が上の学年の内容を教えてくれたり、個別でかなり発展した内容の宿題を出してくれたりするケースもあります。

小学校1年生から習うIT プログラミング

さすがはインド系インターナショナルスクールというべきでしょうか、ITの授業は1年生の時からあります。日本のグローバルインディアンインターナショナルスクールでは、ITの授業のためにPCルームが完備されており、生徒たちは小さいうちからPCの操作に慣れ親しんで行きます、しかし、いきなりプログラミングだけを始めるかというとそうではありません。

「ソフトウェアとハードウェアの違いは?」「CPUとは何?」など、基本的な概念をしっかりと学びながら応用へと進化させていきます。

また、学校の授業だけでなく外部の質の良い教材を使うことにも積極的なのがインド流。MITの開発した『Scratch』なども積極的に利用して自主学習を進めるように先生からも促されます。良いものは、学校カリキュラムだけにとらわれることなく柔軟に取り入れていっているようです。

インターナショナルスクールでの日本語教育

海外生活が長い日本人の子どもや、インターナショナルスクールを子どもに通わせている親が気になることの一つといえば日本語力かもしれません。テレビなどでも、敬語を使えなかったり漢字が読めなかったりする芸能人などが多くいますが、インターナショナルスクールに子どもを通わせる親としては切実な問題です。

GIISには日本語の授業はありますが、これはあくまでも日本語を母国語としないインド人の子どもなどに対する授業です。そのため、日本語でどんな本でも読めるようにさせたい、日本の学校に通う小学生と同じレベルの漢字が読み書きできるようにさせたい、などの希望がある場合は、親が積極的に日本語の環境を作ってあげる必要があると言えそうです。


両親が日本人の場合、会話は問題無いことが多いのですが、読み書きに困難を感じる子どもが多くいます。そのため、特に漢字を読む・書くことを意識して練習させる必要がありそうです。筆者も、子どもに対して定期的な漢字検定の受検を促したり、日本語の本を購入したりして地道な努力を続けています。

インターナショナルスクールの勉強難易度

小学校なのに落第や飛び級もある厳しい環境

実は、GIISには小学校であっても学年を進級できない「落第」があります。成績が求められるレベルに至らない場合に1年に数名は進級できないケースがあるのです。

「落第」があるなんてとんでもなく厳しい教育環境なのかと思う方もいらっしゃるかもしれません。実際に、成績についてはかなりシビアに評価されるのは事実ですが、今の勉強が理解できないままに次ぎの学年に進むと更に授業についていけなくなってしまいます。そうすると、勉強自体が嫌いになってしまいかねません。勉強についていけない子供を作らず、しっかりひとつひとつを理解していってほしいというポリシーの下に存在する制度なのです。

逆に、これも稀なケースではありますが、成績が優秀な子どもに対しては飛び級などで新しい刺激を与えることもあります。1クラス15〜20名程度の少人数クラスであるため、先生は生徒一人ひとりの学習到達度や理解度を比較的深く把握しています。
平均的にできる子どもを育てるのではなく、子ども一人ひとりの苦手分野や得意分野を見つけて克服・伸ばしていくようなスタイルです。

毎日の宿題量は?

ここまで勉強のレベルが高めだということを伝えてきましたので、宿題もさぞかし多いのでは、と心配なさる方もいるかもしれません。しかし、意外と宿題はそこまで多くありません。

宿題が出ても、比較的期限が長めのものも多く、2〜3日の期限のものをはじめ、長いものでは1週間以上かけておこなうものもあります。その分、単純計算などを行う宿題などよりも、リサーチなど時間のかかる宿題がよく出ます。

例えば、5年生の授業では、「エネルギーとは何か?」というざっくりとしたお題が出され、本やインターネットを駆使してリサーチを独自で行い、パワーポイントに情報をまとめて皆の前でプレゼンテーションを行います。

運動エネルギーや位置エネルギーなど、エネルギーの種類についてボールなどを使って説明する生徒や、実際小さな発電システムを自作して、電球などを光らせる装置を持ち込む生徒もいます。

プレゼンテーションのあとは、クラス全員から良かった点と改善点に関してフィードバックを受けます。そのフィードバックを見ると「ポイントをもう少し簡潔にまとめられるのでは」とか「冒頭に身近な例を伝えるなどして聴衆の注意を集められるとより良い」など、大人でもハッとさせられるような内容がたくさんあります。

クラブ活動や課外活動

文系(CCA)と体を動かす系(ECA)の2種類

学校のカリキュラムとは別に設けられている課外活動もあります。CCA(Co-Curricular Activities)とECA(Ex-Curricular Activities)と呼ばれているものです。

CCAは文化系の部活のようなもので、ボリウッドダンス、カタックダンス、ヒップホップ、タブラ、カルナティックボーカル、囲碁、漫画、折り紙、ピアニカ、習字、スペリング&スピーチ、美術などがあります。


一方でECAは運用系の部活のような位置づけ。バスケットボール、バレーボール、クリケット、サッカー卓球、バドミントンなどがあります。

1年に1回、好きなものをそれぞれECAとCCAから選べます。ボリウッドダンスなど、インドならではの活動も数多くあるので、挑戦してみると楽しいかもしれません。

遠足は年に3〜4回 多彩な課外活動

遠足はだいたい年に3〜4回、1タームに1〜2回程度行われます。行き先は様々。農業体験で農作物を掘りに行ったり、博物館へ行ったり大きな公園へ行ったりと、季節に合わせた活動が行われます。子ども達は自分の知らないことを多く学べるので興味津々です。説明員の方が困ってしまうくらいいつも質問がたくさん出るようです。

今回は、インド系インターナショナルスクールである、グローバルインディアンインターナショナルスクールを例に、学費や英語力、カリキュラムなど、多くの親御さんが気になるポイントをまとめてみました。

お子さんのインターナショナルスクールへの進学や転校を検討している方々の参考に、少しでもなれば幸いです。