
出先に置きっぱなしにしたり、どこかで落としてしまったりと、うっかりスマホをなくしてしまった経験はないだろうか? 無事に戻ってくればいいが、なかには悪用されてしまうケースも少なくないのだとか…。
少し古いデータになるが、国民生活センターの発表によれば、スマホを含む携帯電話の紛失・盗難に関する相談件数は、2013年度の367件に対し、2014年度は376件と増加したそう(2015年7月15日までの登録分)。なかにはスマホが不正利用され、高額請求をされたという相談も少なくない。では、どんなトラブルが起こり得るのか? 同センター相談情報部相談第2課の内藤奈津樹さんに具体的な相談事例を教えてもらった。
海外で盗まれ、約100万円の請求が発生
スペイン旅行中、地下鉄でスリにスマホを盗まれた。すぐに警察に届けたものの、スマホのIDがないと受理できないといわれ、被害届を受け付けてもらえず…。帰国後に携帯電話会社に連絡して回線を止めてもらったものの、すでに悪用されており、国際電話サービスを利用されていたため100万円近くの利用料が発生していた。
(2014年11月、20代・女性)
紛失中、勝手にサービスに登録されていた
スマホを外出先で落としてしまい、数日後に発見。しかし、身に覚えのない請求メールが届き、調べてみると5~6件のサービスに登録され、1万5000円近くの請求が発生していた。すぐに解約しようとしたが、登録時のパスワードやIDがわからず、受け付けてもらえなかった。
(2014年10月、30代・男性)