3〈「授乳」までするイクメン皇帝〉 コウテイペンギン
「皇帝」の名を持つ最大のペンギンの産卵は天敵の少ない内陸で行われるが、そこはエサもない場所でもある。産卵後のメスは自身の体力回復と、ヒナへのエサを獲るため海に出かけてしまう。その間、オスは- 60度の厳寒の地で、卵を脚に乗せお腹で包むようにして4カ月も絶食状態で温め続ける。さらにはペンギンミルクという乳状の分泌物を口から出して“授乳”までしてしまうから驚きだ。
4〈“子育てマニア”の域に達した飛べない鳥〉 エミュー
エミューのオスはおよそ2カ月間、飲まず食わずで卵を抱き続け、ヒナが孵れば口移しで餌を与えて、エサの取り方まで教える。その間、メスは子育てに関わらないばかりか他のオスと作った卵も巣に預ける。またそもそも何の関係もないメスに托卵されることも多いが、いずれの卵も大事に育て上げる。さらには、親とはぐれたヒナを見ればその面倒まで見てしまう。すごいというかなんというか…。
