5(授乳以外は全部任せろ! 超イクメンな小さな父さん〉ヨザル
小さな夜行性のサル、ヨザルのイクメンっぷりは徹底している。毛づくろいをし、移動のときは背負い…。授乳時だけは子供をメスに渡すが、それ以外の育児はオスが全て引き受ける。ヨザルのメスは体重が600~900 gしかないにもかかわらず、100 gもの子どもを産むため負担が大きい。オスがここまで頑張るのは、メスの体力の消耗を防ぎ、次の妊娠・出産を有利にするためでもある。
6〈社会のルールを子供に教える、恐い(?)父親〉 ゴリラ
ゴリラのオスは子供が離乳期になって初めて子育てに参加しはじめる。もっとも、ハーレムを形成するため、オスの周りには常に子供が集まっている状態。オスは外敵から子供を守りつつ、喧嘩をすれば年上から諌めるなどして子供たちに社会性を身につけさせる。木の枝などでベッドを作って眠るゴリラ。母親と寝ていた子供が、父親のベッドの側に自分のベッドを作り始めたら自立はもうすぐだ。
(構成・文/宇都宮雅之)
