そもそも干支とは?
日本では日常的に耳にする『干支(えと)』ですが、どのような歴史・背景をもとに誕生したものかを知る人は案外少ないでしょう。干支についての基本ポイントを紹介します!
十干十二支が始まり
私たちが生活する中で使用する言葉は『干支(えと)』が一般的ですが、正確には『十干十二支(じっかんじゅうにし)』と呼ばれる概念から誕生したものです。
『十干十二支』は、紀元前13 ~14世紀に中国に始まり、日本に伝わったとされています。
また、『十干十二支』は『十干(じっかん)』『十二支(じゅうにし)』に分けられ、それぞれの『十二』『十』の数だけ『要素』が紐付いていますよ。
どのような要素で表されるかについても、詳しくチェックしてみましょう!
十干とは
まず、『十干(じっかん)』は、以下の10種類の要素から成り立ちます。
- 甲(きのえ)
- 乙(きのと)
- 丙(ひのえ)
- 丁(ひのと)
- 戊(つちのえ)
- 己(つちのと)
- 庚(かのえ)
- 辛(かのと)
- 壬(みずのえ)
- 癸(みずのと)
『十干』は、それぞれ使用される漢字が異なりますが『え(兄)』『と(弟)』としてペアになっていることが大きな特徴です。また、『え』『と』は、兄弟の関係性だけではなく『え(陽)』『と(陰)』の意味を持つなど、さまざまな思想が言葉に込められていますよ。
十二支と干支の違い
続いて、『十二支(じゅうにし)』です。十二支には『動物』が紐付けられていますよ。さっそくチェックしてみましょう!
- 子(ね)
- 丑(うし)
- 寅(とら)
- 卯(う)
- 辰(たつ)
- 巳(み)
- 午(うま)
- 未(ひつじ)
- 申(さる)
- 酉(とり)
- 戌(いぬ)
- 亥(い)
一目で分かるように、『十二支』に表される動物は『干支』の動物と同じですね。ただし、『十二支=干支』ということではなく、以下の違いがあることも覚えておきましょう!
- 十二支:12種類の動物を用いて『時刻・方角』を表す言葉
- 干支:『十二支』『十干』を掛け合わせて使用される言葉
つまり、『干支』は『十二支』と『十干』の組み合わせにより、正確には『60種類』の要素が紐付く言葉であることがポイントです。
2020年の干支は何?
1年の始まりには『干支』が欠かせませんよね。来る2020年の干支をチェックしてみましょう。その『干支』が表す意味や、そのほかの干支との相性についても紹介します!
新しいサイクルが巡るといわれる子年
2020年の干支は、『子(ね)』です。
『子』は、『ねずみ』を表し、『新しいサイクルがスタートする』という意味があるとされていますよ。
20年は、日本はもちろん世界各国で注目度の高い『東京オリンピック』が開催される年でもあります。まさに『新しいサイクルがスタートする』という言葉がぴったりの1年になりそうですね!
また、『ねずみ』は『子孫繁栄』を意味する動物でもあることから、日本社会や各家庭でも『繁栄』を期待できるでしょう。
子年生まれの人の特徴
誕生日占いや血液型占いが一般的ですが、『干支占い』も存在します。『子年』生まれの人には、以下のような特徴がありますよ。自分や自分に近しい人の性格に当てはまっているか、チェックしてみましょう!
- 『真面目』な性格で、駆け引きや嘘が苦手
- 何事にも計画性があり、お金を上手に使える『倹約家』
- 真面目な働き者で、ストレスがたまりやすい
『子年』生まれの人を語る上で外せないキーワードは『真面目』です。その真面目さがよい面にも悪い面にも働くといえるでしょう。目標に向かって突き進むことは大切ですが、意識的に休憩を取ることが『長く走り続ける』ためのポイントです。
ほかの干支との相性
『子年』と相性のよい干支には、以下の干支が挙げられます。
- 辰年(たつ)
- 申年(さる)
- 丑年(うし)
いずれの干支も、子年と同じように『勤勉さ』『粘り強さ』を持った性格であることが特徴です。反対に、プライドの高い『午年』とは、コツコツと勤勉な『子年』との相性はイマイチでしょう。
